梅雨の中休みの午後。
奇妙だけど目が離せない映画を観ました。
「ボーダー 二つの世界」 アリ・アバシ監督
第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ&アカデミー賞外国映画賞スゥエーデン代表作品であります。
そして原作は(ぼくのエリ 200歳の少女)と同じ人です。
パッケージからカルト映画の匂いプンプンですが、さてどうでしょうか?
主人公は野菜動物の様な顔と体系を持つ中年女性。
異様な容姿ですが、犯罪を嗅ぎ分ける特殊な技能があり、空港の税関で働いています。
ある日同じ様な容姿と体を持つ男が税関を通り、怪しいと判断した主人公は彼を検査する事になります。
すると何も怪しいものは出てこなかったものに、両性具有で加えて腰の辺りの大きな傷跡があるのを発見します。
その傷は主人公にも同じ部分にある傷跡でした。
彼の存在が気になった主人公は、滞在中自分の家の空室を貸すことにします。
日々彼と付き合ううちに自分の本当のアイデンティティーというか出生の秘密を知る事になります。
果たして彼女の本来の姿は?
と言う物語。
何というか不思議な映画でした。
でも奇天烈な設定に反して、主題と言うか言いたい事は分かりやすかった。
映画ではあくまでも特殊なケースを描いているけど、人は誰しも二面性があり、普段は外面よく生きている。
でも本当の自分と言うのは全然違ったりする。
どちらが本当の自分なんだろう?と悩んだ事ある人多く居るのではないだろうか?
その狭間での葛藤みたいなのが、特殊なケースで描かれていた気がします。
北欧の映画は本と独特ですね。
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