皆さんこんばんは。
コロナウイルスの影響か、確定申告の影響か、良く分からんが暇だ。
知らぬ内にお店の近所の居酒屋も閉店していて驚いた。
まだ暫くは色んな影響ありそうなんで頑張りどころですね。
全国の個人飲食業の同胞達、何とか乗り切りましょう!
さて恒例の夜中の本紹介。
「歪んだ波紋」 塩田武士
二年前にグリコ森永事件をベースにした(罪の声)で大ブレイクした塩田さん。
デビュー作から追っていた身としては嬉しい限りです。
その勢いに乗って出たのがこの作品。
読みたくてしかたなかった!
さてどうでしょうか?
今作は誤報を主要テーマとしており、五編の短編集となっています。
それぞれの短編は誤報ともうひとつのテーマに沿った形で物語が展開されています。
「黒い依頼」:誤報と虚報、「共犯者」:誤報と時効、「ゼロの影」:誤報と沈黙、「Dの微笑」:誤報と娯楽、「歪んだ波紋」:誤報と権力という感じです。
夫々の作品は一見関係無さそうですが読み終えると関係性が浮かぶと言う仕掛けがしてあります。
所謂社会派小説になるんだろが、正直今ひとつの読了感。
テーマは面白いんだけど、ワクワク感が少ないし、読み終わっても結局何が言いたいのか良く分からなかった。
(罪の声)でブレイクしたことで社会派みたいな印象になりましたが、この作品を読む限り持ち味は違う気がするな~。
あまり小難しいテーマじゃないほうが塩田さんの良さは活きる気がします。
次作に期待します!
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