もはや別人の作品のような気がする(「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

お休みの夜が更けていきます。

 

今日も誰とも話しませんでした。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき

 

ベストセラー&大作家の印象の宮部さん。

 

でもここ最近は以前の作品のキレを全く感じないのも事実。

 

現代物はとりあえず必ず読むようにしているので最新作のこれも読んでみました。

 


 主人公は早々に進学先も決まった中学三年の男子。

 

偶然出かけた場所で中世ヨーロッパの古城のデッサンを見かけるのですが、何故か目が離せなくなり、流れで家に持ち帰ってきてしまいます。

 

じっくり家で観察していると絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめること発見します。

 

学校で浮いた存在の美術部員の女子にリアルなアバターを書くことを依頼し、二人で絵の世界を冒険する事になります。

 

何度目かの冒険で探索仲間の男性と出会い、その上塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見します!

 

その少女は十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、少女を救い出そうと画策します。

 

果たしてその結果は?

 

と言う物語です。

 

ライトノベル系というかゲームノベライズというか、いわゆるファンタジー系小説。

 

宮部さんはゲーム好きを公認してますし、それ系の本も何冊も書いてますから想定内ですが、個人的には平均点以下。

 

ん~どうなんでしょうか?

 

正直(模倣犯)以降は現代物どれもいまひとつの印象です。

 

ソロモンの偽証はソコソコ読めた印象もあったけど、あれだけ長く書いた割にはの読了感だった。

 

時代物は面白い物も時にあるけど、現代物はもう打ち止めでいい感じがします。

 

歴史に残る(火車)を読んだときに興奮は未だに覚えているし、中期作品までは出す本全てが面白かった宮部さん。

 

凄い作家さんなのは間違いなので、後節を汚さないように、本当に良い作品をゆっくり書いて欲しいですね。

 

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