小説の面白さが技巧に走りすぎる傾向はどうなのか?(「彼女はもどらない」 降田天) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

年末年始の蓄えを日々消費している感じの営業です。

 

この落差は何とかならんもんでしょうか?

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「彼女はもどらない」 降田天

 

前作(女王はかえらない)で第13回このミステリーがすごい!大賞を受賞した作家さんの二作目。

 

二作目といいますが、この作家さん二人で成り立っている作家さんで、別名義で既に多くの作品を世に送り出してます。

 

大賞受賞作も読んでるのですが全く記憶にない。

 

という事はそれ程評価しなかったんでしょう。

 

でも個人的にはデビュー作より続編の方が大事な気がするので早速読んでみました。

 

主人公は雑誌社に勤める女性。

 

まかされた新雑誌でポカをやらかし、仕事を外されています。

 

そんな時に別の仕事で、子供の為に服を作っている人達のための本を作ることを命じられます。

 

その中心になるのが、シングルファーザーの男性のブログで、娘の為に何時も服を作りUPしているブログが人気を博しています。

 

主人公はそのブログに何かうそ臭さを感じ、批判めいたコメントを残します。

 

その事で男性はブログを辞めてしまいます。

 

その男性は植物人間の妻を抱える為、一人娘を母と妹の住む実家に預けるものの、多忙な仕事の為毎日疲弊した生活を送っています。

 

その唯一の息抜きが、趣味である裁縫で娘の服を作ることだったんです。

 

そのブログを批判された事で主人公に復讐をしようとします。

 

主人公の過去のサイトを見つけ、過去の恥ずかしいブログを世に晒してしまいます。

 

段々エスカレーする復讐は、主人公の精神を追い詰めていきます。

 

そしてついに悲しい事件が起こってしまいます。

 

そしてそこには驚愕の真実があったんです!

 

果たしてその事実とは?

 

という内容です。

 

前作よりは記憶に残る感じです。

 

確かにラストの真実は驚きますが、普通気付かないか?(ちょっとネタバレになっています)

 

まーそこは置いておいて、ドンデン返しは驚かされたからすごいことですね。

 

でも最近トリッキーな作品ばかりで、内容とか文章表現で読ます小説が全然少ないのは残念。

 

世の中がそこを求めてないから仕方ないですね。

 

面白かったのは面白かったので次作も期待してます。

 

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