プロとアマの違いは、そこに含まれる情報量の差だ!(「蜂蜜と遠雷」 恩田陸) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

今夜も初のお客さん達が来店して下さり感謝です。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「蜂蜜と遠雷」 恩田陸

 

直木賞&本屋大賞をW受賞した超話題の新作。

 

お客さんにお借りできました。

 

感謝。

 

物語の舞台は三年に一度開催される芳ヶ江国際コンクールというピアノのコンクール。

 

このコンクールを制覇すると、世界最高峰のS国際コンクールで優勝すると言うジンクスがあり、世界中のピアニストがエントッリーするというコンクール。

 

この舞台に様々な想いや過去を持つピアニストが集まり勝負をし成長していく物語。

 

なので分厚い本ながら90%以上はコンテストの場面(一次・二次・三次・本戦で章分けがされています)です。

 

読み始めて直ぐに傑作漫画(ピアノの森)に余りにも類似していて戸惑いました。

 

勿論出演者も違うし、細かい設定は全然違うんですが、大筋は同じ。

 

特に一人の型破りなピアニストの存在は全く同じ。

 

型にはまって無い故に審査員たちの受け悪いと言う点も同じ。

 

だけど誰もが気になって仕方ないという存在。

 

その存在が皆をかき乱し、その上で成長するヒントをくれると言う展開。

 

分厚い本ですがサクッと読める点は流石です。

 

ピアノの森を読んで無かったら何倍も楽しめたと思うんだけどな~。

 

どうしても絵が浮んでしまう。

 

まーそこは個人的感想なので、一般的には面白い本として紹介しても問題は無いと思います。

 

それにしても恩田さんがこんな作品書くとは驚きです。

 

SFやホラーやミステリーのイメージの人だったんで驚きました。

 

印象に残っている言葉があるので書いておきます。

 

(もはや、彼女の演奏に対してもテクニック云々を気にする者はいないだろう。技術が音楽を構成するピースのひとつに過ぎないことを思い知らされる)

 

音楽は上手い下手じゃないんだよな~(勿論プロなら最低限の技術は必要ですけどね)。

 

伝わるか伝わらないかが一番大事な事。

 

そしてそれが一番難しい事。

 

何時も凹みます。

 

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