皆さんこんばんは。
予想通り静かな週末でした(泣)。
毎年同じ事書いてるんだから、そろそろ慣れろという感じですが、こればっかりは慣れません。
でもお陰で超大作にして大長編を読み終わりました。
「エウスカディ」 馳星周
大作が多い馳さんですが、これは本と超大作。
上下段の弁当箱並みの厚さのが上下巻ですからね。
流石の私も読み終えおるのに一週間かかりました。
この作品は2011年このミステリーがすごい!で17位入賞作です。
物語は二つの時代が交互に描かれます。
ひとつは1971年で、主人公は赤軍派の日本人。
彼は世界革命を目指している組織から、他組織の革命を手伝うようスペインのバスク地方にあるETAという過激派組織に派遣されます。
彼はETAの活動を手伝いながら、ETA活動家の一人の女性と出会い愛し合い子供を授かります。
幸せな日々を送りながら、一方きな臭い活動を続けています。
そんな中組織の中に警察に密告している裏切り者が居るとわかり、その人物を探す事になります。
もうひとつの物語は2005年。
前記の日本人とバスク人の母の元の生まれた柔道家の青年が主人公。
子供の頃に亡くなった父親が実は革命家だった事をひょんな事から知り、離れて暮らしていた母親の元に戻ってくる所から始まります。
母にその事を尋ねたら、言葉を濁され、その上その事を切っ掛けに母親が消えてしまいます。
必死で母親の後を追う主人公ですが、過去の亡霊が動き出します。
そして何時の間にか父親の死の謎と裏切り者の真相が浮かび上がってきます。
果たして真相は?
という内容です。
これだけの長さだけど飽きずに最後まで読めるのは流石!
残念な点があるとしたら、真相がある程度予想出来てしまう点かな?
まーミステリーとして読まなければ問題なしですけどね。
馳作品後期の代表作であるのは間違いない!
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