オヤジバンドの暴走小説(「ムボカ」 原宏一) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

湿度高すぎて気持ち悪い夜ですね。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「ムボガ」 原宏一

 

主人公は地方都市で活動を続ける冴えない中年バンド。

 

地元のお祭りのステージに今日も出演しております。

 

お客も殆ど居ない中、一人のアフリカ人が滅茶苦茶盛り上がってくれました。

 

演奏終了後も彼らの元にアフリカ人がやってきて、音楽を絶賛してくれ、録音したテープが欲しいと言われます。

 

本日のLIVEの録音テープをそのまま渡し分かれました。

 

すると数日後にとあるアフリカの国からライブの依頼が舞い込みます。

 

アフリカ人が国にそのテープを送り、何故かアフリカの国では彼らの音楽が大ヒット!

 

国賓扱いで現地に招待され熱狂的な国民達に大歓迎を受けます。

 

しかし日本に戻ると前と変らず冴えない無名の中年バンド。

 

でも気分が盛り上がったメンバーは、仕事を辞めて東京でもうひと勝負をする事に。

 

詐欺に合ったり大苦境に陥るのですが、再び先のアフリカ人と出会い、日本に住む外国人に向けてライブを開催する事に!

 

果たして彼らは無事にライブを開催する事が出来るのか?

 

と言う内容です。

 

タイトルの(ムボガ)とは登場するアフリカ人の名前です。

 

ぶっ飛んだ設定の得意な原さんらしい展開ですが、何時もの作品に比べると感動やオチが弱かったかな?

 

印象に残った言葉があるので書いておきます。

 

(勇ましい言葉、かっこいいです。勇ましい言葉、みんな喜びます。みんなが賛成します。でも、勇ましい言葉は、正しい考えを殺します。正しい考え教えられた人間、平気で人を殺します。だから、勇ましい言葉に踊らされちゃいけない)

 

言葉の魔法に酔うと人は間違った方向に行く。

 

だから独裁者や宗教家は言葉を操り人を動かす。

 

カッコいい言葉や耳障りの良い言葉は、実は一番危険な言葉なんですね。

 

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