低予算SFの今年のメッケもの(「パラドクス」 アイザック・エスパン監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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湿気の多い午後。


低予算B級映画ながら、かなり出来の良いSF映画を観ました。


「パラドクス」 アイザック・エスパン監督


メキシコ映画です。


昨年ノルウェー映画の(ランダム 存在の確立)というSF映画が滅茶苦茶良かったんです。


その映画と同じ位、よく出来た映画だと感じました。


ストーリーは二つの物語で成り立ちます。


強盗して刑事に追われる兄弟が、ビルの階段に逃げ込みます。


当然一人の刑事も追って来いて、兄の方が足を撃たれます。


その時に地震の様な大きな音がします。


これが別世界へ閉じ込められた合図。


幾ら登ったり降りても階段の階数は変らず数回の階段と踊り場に閉じ込められます。


一方車で元旦那の家に移動中の家族四人(義理父と母と兄妹)。


草原の一本道を走行していると、同じ様に地震の様な音がします。


そうするともうどれだけ道を行こうが戻ろうが同じ場所にしか行けなくなります。


そして35年の月日が過ぎた展開。


階段では撃たれた兄は死に、刑事は浮浪者のような老人なっています。


何故か階段に設置してある自販機は無限で、水と食べ物はある状況。


弟は閉じ込められた生活の中でも運動を欠かさず、ペットボトルの水でシャワーを浴び生活しています。


一方草原の家族は妹は喘息で死に、母は狂い、義理父は自堕落な生活をして、太った上に汚らしい老人となっています(道の途中のコンビニみたいな施設がこちらも無限に食料やお酒があるんです)。


こちらも兄だけが野生生活を身につけ、力強く生活をしている状態。


両方とも老人が寿命を迎えて死ぬのですが、その間際に総ての謎を思い出すのです。


そして二人の若者に謎を話し忠告をします。


果たしてその謎とは?


そしてその忠告を二人は守れるのか?


という内容です。


同じ様なループ世界にはまり込んでるのですが、時間軸も場所も明確にされないので、全く関係の無い世界だと思ってたんですが、これが実は連鎖しているんです。


ネタバレになるのでこれ以上は言えないですが、最後までワクワク観れます。


答が納得いくかと言われると少し疑問は残るけど、ちゃんと説明責任は果たしているので良いと思います。


無名の役者低予算で作られたと考えれば、かなりの高得点です。


先ほども言った(ランダム)よりは難解ではないと思います。


何れにせよ第三国から低予算でもアイデアと情熱で素晴らしい映画が出てくるは嬉しい事ですね。


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こちらのほうがかなり難解だけど、これもよく出来た低予算B級SF映画の良作です↓