沖縄の哀しみと喜び(「ぼくのキャノン」 池永永一) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。


今日はお昼過ぎから食品の展示会に行って色々と情報を得てきたんですが、とりあえず本の紹介も溜まりに溜まっているので、そちらから。


「ぼくのキャノン」 池永永一


石垣島出身の池永さん。


必然的に沖縄が舞台の話が殆どですが、ここ最近は「シャングリラ」「テンペスト」などの超大作が多かった。


どれも面白いけど、長いのと、少し力が抜けたくらいの話のほうが池永さんらしい気がします。


そこで久々に読んだのがこの本。


池永節全開!沖縄の風吹きまくり!の一冊。


舞台は沖縄のとある村。


戦争時代に六丸式カノン砲が設置され、戦争が終わった後も村の守り神として高台に鎮座しています。


この村には秘密があり、何故か資金が豊富にあり、沖縄一豊かな村として幸せな日々を送っています。


そんな幸せな村に、リゾートホテルを建てようとする一派、加えて何故かアメリカの軍人が秘密裏に何かを探しにきます。


その辺りから村の秘密が少しずつ分かりだします。


村を守る為に長老達が暗躍する裏で、子供達も大活躍。


果たして村の自然と幸福は守られるのか?


そして隠された大きな謎とは?


という内容です。


全体的には沖縄らしいのんびりしてあたたかい話ですが、その背景にあるのはやはり先の戦争の悲しみ。


池永さんは恐らく両親や村のおじいやおばーから昔聞いた話を物語りに盛り込んでいるでしょうね。


ええ話だったし、久しく行っていない沖縄の風を満喫できた読了感でした。


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