独自の教育改革で知られる千代田区立麹町中学校についてですが、東京新聞に詳報が載っていますので、ご紹介します。
私は、自分が中学生の時に生活委員長として校則を変えるために、先生方と対立しながらも全校を対象としたアンケート調査を実施した経験があるので、麹町中学校の生徒さんのことを思うと、胸が押しつぶされそうになります。この新聞記事を読んだときに怒りで手が震えました。教育学界でも、校長の権限やリーダーシップ強化が叫ばれて久しいですが、私は、「麹町中学校を見よ」と声を大にして言いたいです。
子どもの参加や若者参画について他の研究者の方とも話しましたが、校長のリーダーシップに依存すると、校長が替わるたびに学校の教育方針が変わります。校則についての見方や考え方も然りです。校長が替わっても、保護者やこどもの意見が反映されるようにすること、そのために、校則に関して校長が定めるとした権限を一定程度、制限し、生徒会に校則の自主管理・制定権を付与するよう法定化することが重要であると思います。