「禍を転じて福と為す」とは、自分の身にふりかかった災難や失敗を上手く利用して、逆に自分の有利になるよう工夫すること。(故事ことわざ辞典)
つまり、ただ禍を乗り越えるだけではなく、それを自分の糧にして人生の上昇気流に変えていくことなのです。
松下幸之助氏は「好況よし、不況さらによし」と言っています。不況のときはお客さんも買うものに敏感になるので、良い経営をしているところは、不況のときこそ選ばれるという趣旨です。だから良い経営をしている店は、好況もよいし、不況もさらによいというわけです。
ここから読み取れることは、外的要因より内的要因に目を向けようというメッセージです。私たちの人生や仕事には、変えられることと変えられないことがあります。変えられることは自分、変えられないことは環境です。
言ってみれば、逆境は外的要因、内的要因は自分たちのスタンスです。自分たちのスタンスは、外的要因がどうあれ、ずっと維持できるはずです。
だから「人で勝つ」人創りが重要となるわけです。
逆に言うとこれしかありません。
「打つ手は無限」なのです。