きょうは特別区経験者講座の論文と文章理解、論文ゼミがありました。
都庁論文や国家の作文の個別指導もありました。
日曜日は経験者の方が多く来塾されるため、活気があります。
今回は特別区の論文の出題傾向とそれへの対応の話をします。
特別区の論文のテーマには具体型テーマと抽象型テーマがあります。
災害対策などは具体型テーマ、行政運営の効率化などは抽象型テーマです。
傾向としては、Ⅰ類では具体型、経験者では抽象型が多いのですが、
昨年の特別区経験者採用の課題式論文は、慣例を破り、2題とも具体型テーマでした。
一つは「イベント実施のあり方」、もう一つは「図書館機能の充実」です。
抽象型テーマを中心に対策していた人にとっては面食らったでしょう。
こうした具体型テーマで注意すべき点は、抽象テーマと同じように論じてはいけないということです。
たとえば、抽象テーマで良く使う「住民ニーズの把握」や「住民との協働」「住民参画」は、
もちろんその視点を盛り込んで論じても良いのですが、あくまでイベント、図書館に即して論じなければだめです。
むしろ、抽象テーマで使う普遍的な視点から入るのではなく、具体的なアイデアから入った方が、
題意にかなった答案になるでしょう。
とりわけ経験者採用では、抽象と具体の両方に強くならなければ合格を確実にできません。
具体の部分では、幅広く区政に興味を持ちましょう。
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