今回は、国際情勢の出題予想トピックスとして、3つのニュースを取り上げます。

下線部分が出題が予想されるポイントです。

先頃行われた米朝首脳会談は残念な結果でしたね。

1月に行われた日ロ首脳会談の結果も期待はずれなものでした。

 

1 北朝鮮問題

韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は18年4月、板門店で11年ぶりの首脳会談を行い、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言」に署名した。同年6月にはシンガポールで、史上初の米朝首脳会談が行われ、北朝鮮に対する体制保証と引き替えに朝鮮半島の「完全な非核化」を約束する共同声明に両首脳が署名した。しかし、非核化実現のための具体策は示されておらず、単なる政治的宣言から一歩踏み出すのがいつになるのか、世界中が注視している。

 

2 北方領土問題

ロシアのプーチン大統領は18年9月、東方経済フォーラムで、前提条件をつけずに平和条約を結ぶことを提案した。これを受け、同年11月にシンガポールで行われた日ロ首脳会談では56年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意。日本は従来、国後、択捉も含めた北方四島の一括返還を求めていたが、安倍首相は今後の交渉で2島の先行返還を軸に進める方針に転換した。19年の年明け早々に予定されている日ロ首脳会での進展が期待される。

 

3 大荒れG7・G20

2018年6月、カナダのシャルルボワで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は「保護主義と闘い続ける」との首脳宣言をまとめたが、閉幕後、トランプ米大統領がツイッターに「宣言を承認しないよう指示した」と投稿、波紋を広げた。今回のサミットは、米国がEUやカナダ、日本に対する鉄鋼・アルミ製品への高関税措置に踏み切った直後に開幕し、通商問題を巡って米国と他の6カ国の首脳らが激しく対立。12月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたG20サミットでもその流れは続き、首脳宣言では米国の反対により「反保護主義」の文言がついに削除された。G7、G20もトランプ米大統領の保護主義政策を歯止められなくなっている。

 

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