「宝石」と「色」の話の続き
 カラーストーンを眺めていると、本当に不思議な気持ちになります。
 自然界になぜこんなに美しい色の石が存在しているのか?
 そもそも「色」は感覚…
 赤を赤色と感じ、青を青色と感じるのは
 それぞれの周波数によるもの。

  
 可視光線と言われる七色の波長は 780nm380nm と言われていて
 その前後には 紫外線と赤外線の存在があります。
 紫外線は目に見えませんが、いわゆるUV(Ultra Violet)お肌の敵ですね。

 宝石にはこの紫外線に特有の蛍光反応を示すものがあり
 石を楽しむ光源のひとつにもなります。
 ルビーやスピネルなどは、強い赤色蛍光を持つものが多く
 お店の販売員さんでさえあまりご存じなく、実演すると感動してくれる事も…
 太陽光で宝石を見ると、室内とは全く違った表情になるのは
 この紫外線の影響もあるのです。

 七色すべての光は無色となって宝石に入りますが
 宝石はそれぞれの特性によって、七色の中から
 「反射」させる色と「吸収」させる色に分かれます。
 ちなみに、七色すべて反射すると白に すべて吸収すると黒に…

 モノトーンと言われる無彩色が「白・灰色・黒」に対し
 有彩色は色の組み合わせで無限に存在することになります。
 個々の宝石でも色合いが違っているのは、まさに宝石の個性
 お気に入りの一品に出会う機会があったら、それは運命の出会いかも?
  
 ルビーの中にも微妙に青味の影響があると綺麗だったり
 エメラルドには少量の赤味があることで鮮やかなグリーンに見えるとか…
 宝石の中に入って反射する光は本当に幻想的です。
 
 宝石・・・それは華麗なる色彩の世界!
 地球からの偉大なる贈り物を楽しみましょう。

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 ちなみに、仕事柄いつも4種のライトを携行中。。。