東京の雨が、翌朝の東北では雪になっていました。
夜行バスでやっと釜石駅に着き、明治安田財団の研究員の先生が迎えに来てくれました。
目的地である大槌町はここから車で約20分。
山道やトンネルを越えると、段々被害が目に見えてくる。
大槌町バイパスには、仮設のローソンがあり、最近スーパーも再開された。
そこから、車が下に行けば行くほど被害がひどく、町の中はほとんどが基礎しか残っていない。
4,5階建ての大きなビル(役場、病院など)は火事や浸水で廃墟になっている。
建物がなくってしまったので一面が見渡せる。
津波の恐ろしさを見たが、美しさは残っている。
海も山も直ぐにある綺麗な漁村町、大槌町。
道路は整備されているが、津波の被害のあった道はアスファルトがめくれているし、
残骸の山もいくつもある。ポツン、ポツンと仮設の建物立っていた。
僕の目的地は高齢者施設で山の中腹にあったので、津波の被害はなかったらしい。
研修で何を話せばいいのか、どんな態度で接すればいいのか分からないので、
とりあえずいつものように、楽しくボールエクササイズをした。
スタッフや財団の方々は、僕の来るのを楽しみしてくれていた。
明治安田更生事業財団は世界の医療団の一員として活動されている。
財団の方々がボールの使いかってがいいので、
活動している施設や岩手社会福祉協議会に勧めていただき、またこの社協さんからも購入いる。
社協の方々が20名以上参加され、ボール研修をさせていただきました。
ここでも、肩こり、腰痛の方が多く、このボールの即効性に驚かれていました。
この方々の境遇や心中も知らないながら、楽しく体のケアをさせていただきました。
大槌社協のブログにも、この様子をアップしてくださっているので、
ぜひ皆さんもアクセスしてみてください。
http://ameblo.jp/otsuchishakyo/entry-11188540169.html
「また、来てくださいね」と入所者さんに言われ、ニッコリとして手を握って、別れました。
その方々の微笑み、廃墟の町を想い出すと、ため息が出て、複雑な心境です。