アメリカの長距離を走る旅客列車、Amtrak。
中々、乗る機会がないが、色んな都合でこれに乗ることになった。
車で2時間半のかかる所で、この電車だとほぼ4時間かかる。
まあ、そんな旅を紹介します。
安全のために、身分証明書を見せなければ切符は買えない(テロ対策)
アメリカの大都市の駅は豪華な建物である。
外観は威厳があって素晴しい。
それ以外の地方の町の駅は切符を売る建物はあるが、改札はない。
列車に乗る前に車掌さんに切符を見せる。
日本の新幹線や電車のように便数がない。
一日一便。どういっていいのかわかわないが、駅は混雑している
(Amtrakに乗る人が少ないが、この駅から多方面に電車が出発するから、乗客で一杯)。
電車に乗るのに長蛇の列(全席は予約制だが、座席は決まっていない)。
座れるのかと不安であった。
プラットホームに出ると、見上げるほどの大きな列車が停まっている。
迫力あるーッ。
やっと電車に乗ると、一般の座席は2階になる。
細い階段を大きな荷物を持って上がる。危ないよ。
電車は満員。シートは新幹線のグリーン車のように豪華(でも新しさがないし、暗い)で、
脚幅はより長い。電源は2つあるが、どういう訳か、読書燈用の電気は一つしかない。
鍵を掛けたと思って、掛かってない場合があるので、ノックをしたほうが良いと思う
(開けてしまったことも、開けられたしまったこともある経験者が語る)。
さて電車が出発する。買ったスープandサンドイッチを食べることにした。
電車がゆっくりと発車して、しばらくたってもゆっくり走っている(市内を出るまで、ゆっくりか)。
サンドイッチを食べ終わっても、まだゆっくりと走っている。
えーッ。これがこの電車の速度のようだ。
僕が日本で乗る単線の電車と同じぐらいの速度のようだ。
その速度よりも信じられないのは、電車の運転手はひっきりなしに汽笛を鳴らしている。
踏み切りはあるのだが、日本のように両方締まらない。
車の進行方向のみ踏み切りのバーがおりる。
(FYI,アメリカは踏み切りでは、一旦停止はしてはいけない)
勿論、踏み切りの遮断機(この日本語今思い出しました)が下りたら、上がるまでは待つこと。
なんらかの理由で車の運転ができないか、したくないか、
たまたま駅に便利な所に住んでいたか、電車で待ち合わせをしている人がいるか、
何かの事情がある人たちが乗っている。それでなければ、飛行機かバス、車を使う。
一人で乗っている方が多いので、その席は空いていますかと聞いて、
中年の婦人の隣りの席に座った。
サンドイッチも食べたし、先ほど買った「腰痛」の本を読み出した。
しばらくたつと、隣りの婦人があなたも腰痛かと聞かれた。
(彼女は長年腰痛の問題をかかえて、1年半前に手術をしたそうだ。
神経に問題があり、居眠りしているときも体がピコピコと無意識で動いていた)
以前腰痛はあったが、ボールで改善したことを話した。
腰痛について勉強のための本であると説明した。
やはり、アメリカ人はFriendly である。
時差ボケで居眠りをしたが、汽笛の音で何度が起された。
最初はうるさいなと思ったが、僕よりも電車の運転手が大変だと思った。
本当に3秒か5秒おきに、「ビィー、ビィー、ビビィー」と鳴らしている。
可笑しくなってきた。車や人退けだけではなく、動物退けにも鳴らしているのだろう。
車掌さんはおっちゃんとおばちゃん風の結構な年配の方だった。
写真を撮りたかったが、ひんしゅくかうのでやめた(一枚ありました)。
帰りは、地方の駅でプラットホームもないし、列もない。
列車が来ると、ドアの所に人が駆け込む。隣りに座ったのは、
韓国人2世の学生らしき男の子で、最初はコンピュターで見ていたが、
列車が出ると、最後まで寝ていた(5時間ほど、ズーッと)。
まあ、後につかえている列車もないので関係ないか。
お陰で、次のアポイントメントには遅れてしまった。
このAmtrak の旅、居眠りが何回もできるので、時差ボケには良さそうだ。
アメリカならではの旅でした。