話せば長いのでほとんど割愛します。
原宿で有名なお好み焼きを食べさせる店「ブルドッグ」があった。
関西風ではなく、ここのマスターが、アジア風を取り入れた料理で、
ヘルシーな物がいっばいあり、メインにお好み焼きを出してくれた。
美味しさとマスターの会話(話し方)面白く、有名人がたくさん来ていた。
僕やほとんどの人が憧れている、高倉健さんも何回か見かけた。
ここは、大はやりしていた。
最初に、ここに行って驚いたのは、そこの女将さん、
私の高校時代に知り合った人でした。
マスターはバリバリの(元)大阪人、
しかも僕の親父の会社もよく知っていたので、急速に仲が良くなった。
僕がアメリカから帰って来るたび、旨い所に連れてくれた。
知り合って数年後、原宿から離れた所に移転して、
センス良いカフェタイプのお好み焼きさんに風変わりした。
でも、いろんな事情で、2、3年後その店を閉めることになった。
しばらく連絡も途絶えた。
それから、4年が経った、新宿辺りで再び店をオープンしたと聞いて、行ってみた。
路地を入った所に昔のバラックのような建物があった。
その建物が、そのマスターの店だと直ぐに分かった。
なぜならば、そのマスターは非常にユニークだからである。
本当のお洒落で、凄い感性の持ち主と我々は知っていたからである。
再会の歓喜溢れる挨拶を「久しぶり!元気だったぁ。」
何度も繰り返した。嬉しい再会であった。
でも前の店と全く違った料理を出していた。
最後はマスターの得意のお好み焼を出すと思ったが、それも出さない。
ヘルシーな野菜料理を多くだしている。
昔の思い出話に花が咲き、「元気でよかった」。
最後に、肺がんと戦った奥さんの一言を書きましょう。
奥さんの「私は死ぬまで、生きる」という言葉がみんなに深い感動を与えた。
「生きてるのではなく、生きる」という意味です。
なんと、「死」というネガティブな言葉を、
ポジティブに表現していることでしょうか!