④-1 ファブレ政権 2018.5-2020.12
『大刷新』

停滞した17/18シーズン、なんとか4位に滑り込んだドルトムント。シーズン終了後の2018年5月22日、昨年個人合意まで至り獲得できなかったルシアン・ファブレ(前ニース)を招聘し立て直しを図ります。
ファブレ政権は個人的に思い入れがあるため、何部かに分けて書いていきます!



ファブレは母国のスイスで監督のキャリアを始めて以降、ブンデスリーガでヘルタ・ベルリングラードバッハ(ボルシアMG)を指揮した経験もあります。

特に10/11シーズンのグラードバッハ時代には当時最下位のチームを2月から引き継いだのち残留を決め、13/14シーズンの4位、14/15シーズンの3位でCL権獲得などとクラブの立て直しに成功しました。

ショートパス・ワンタッチパスを多用し“ドイツ版ティキ・タカ”と絶賛された過去を持ちます。さらには2016年から2シーズン率いたニースでは、悪童バロテッリを手懐けるなどと優れたマネジメント力を発揮しました。
ざっとまとめると、優れたマネジメント力を持ち低迷するチームの建て直しが得意な監督です。その反面、ヘルタ時点もグラードバッハ時代も立て直しを終えた後は全く結果が出なくなり解任されています。強いクラブのアップデートではなく低迷したチームの再建を得意とする人だという印象です。



ファブレと歩む18/19シーズン、まずは人員整理から始まります。

IN 
GK マルヴィン・ヒッツ(アウクスブルク)
DF アブドゥ・ディアロ(マインツ)
DF アクラフ・ハキミ(レアル・マドリー/レンタル)
MF トーマス・ディレイニー(ブレーメン)
MF アクセル・ヴィツェル(天津権健)
FW パコ・アルカセル(バルセロナ/レンタル)
FW マリウス・ヴォルフ(フランクフルト)
FW ジェニス・ブルニッチ(シュトゥットガルト/レンタルバック)
FW ヤコブ・ブルーン・ラーセン(シュトゥットガルト/レンタルバック)

OUT
GK ロマン・ヴァイデンフェラー(引退)
GK ドミニク・レイマン(ホルスタイン・キール)
DF ソクラティス・パパスタソプーロス(アーセナル)
DF エリック・ドゥルム(ハダースフィールド)
DF フェリックス・パスラック(ノリッジ/レンタル)
MF ミケル・メリーノ(ニューカッスル)
MF ヌリ・サヒン(ブレーメン)
MF ゴンサロ・カストロ(シュトゥットガルト)
FW アンドリー・ヤルモレンコ(ウエストハム)
FW アンドレ・シュールレ(フラム/レンタル)
FW ミチ・バチュアイ(チェルシー/レンタルバック)

ドルトムントらしくディアロ(21)やハキミ(20)といった有望な若手も獲得しましたが、ヴィツェルディレイニーといった計算できて核になる中堅選手を獲得したことが印象的です。

(安心安全のダブルボランチ 左ヴィツェル 右ディレイ二ー)


さらにカギを握るストライカーの補強は、移籍市場終了間際にバルサからパコ・アルカセルをレンタルで獲得することに。
さらに香川真司も退団の噂も上がりましたが、残留して新たなポジション争いに挑むことに。



改めてスカッドを整理します。

(抜けてました 27 ヴォルフ WG 23)


塗りつぶした選手は23歳以下の選手です。リーグ戦出場の23人のうち10人が該当するとても若いスカッドです。


新キャプテンはファブレのグラードバッハ時代の教え子でもあるロイスが努めます。

11/12シーズン当時、ロイスはCFで起用されリーグ戦18ゴールを記録し、連覇を達成したドルトムントの選手たちを抑えて「ドイツ年間最優秀選手」に選出されました。そして7シーズンぶりに再会を果たしたこのシーズン、ファブレはロイスを中心に据えた新しいチームを作っていきます。



こうしてドルトムントに忠誠を誓う新キャプテンが血気盛んな若手たちを率いて臨む、躍動の18/19シーズンがスタートします。


またのんびり更新します(*^^*)