サクセッション 引退
また、一頭 重賞馬が引退することになりました。
'23/7/29 混)新潟ジャンプS-J・GⅢ 新潟 芝障3250
24/8/30 引退
「改めてエコー検査で中の状態を確認しましたが、繋靱帯でも枝分かれしている先端のほうではなく真ん中の大部というところを損傷していることがわかりました。外見上はそこまでなのですが、繋靱帯の芯の部分が傷んでおり、さらに損傷が広がると大きな怪我に繋がりかねないことから、クラブと相談のうえこれ以上無理をさせないようにしようという判断に至りました。何とかまた大きいタイトルを獲らせてあげたいと思っていただけに残念でなりませんし、申し訳ございません」(天栄担当者)「当初は、可能ならば阪神ジャンプSを目指して先週もしくは今週に入れようかと考え、移動の相談をしていたところ、その矢先に脚元に少し疲れが出始めたので経過観察したいと報告を受けていました。それもあって、先週土曜日に天栄へ見に行って来て、外見上はさほど変わりないように思えました。ただ、検査によって繋靱帯が損傷していてあまりいい状態ではないということでした。時間をかけても待ちたいと思うほどなのですが、再発の恐れがあり、またさらに酷い怪我を負うと命にも関わりかねないですからね…。クラブも功労馬だから無理をさせたくないということでしたし、馬のことを思ってもここで判断することになりました。このような形になり誠に残念でなりませんが、この歳までよく頑張ってくれましたし、サクセションにはありがとうと言いたいです。会員の皆さまも、長い間応援いただきまして誠にありがとうございました」(国枝師)
2歳6月にデビューすると見事に勝利し、2戦目のアスター賞も勝って連勝を決めてくれました。暮れの大舞台を夢見て3戦目はデイリー杯2歳Sへチャレンジしましたが壁に跳ね返されたことから仕切り直したところ、年始のジュニアカップで3勝目をあげるなど早期から活躍してくれました。しかし、NHKマイルCで敗れると半年の休養を余儀なくされました。復帰してからは古馬混合戦での戦いとなったこともあり思うように結果を出すことができないことが多くなってきたため、5歳秋に障害戦へ転向したところ、少しずつ上達が見られると2戦目で勝利し、4戦目でオープン戦も勝利すると、勢いそのまま障害重賞制覇まで成し遂げてくれました。反動が目立ったためその後はしばらくお休みし、2戦した後連覇を目指した今夏の新潟ジャンプSでは惜しくも2着と敗れはしましたが、やはり得意な舞台であればまだやれるという手ごたえを得られ、タイトルをさらに重ねられればと期待していました。しかし、その矢先に脚元にトラブルが発生し、状態が芳しくなく、再発の恐れ、さらには悪化した場合、最悪の事態などが考えられることから国枝栄調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念させていただきました。
国枝調教師に初の障害重賞勝利をプレゼントしたサクセッションが
残念ながら引退することになりました。
今年7月の新潟JSで2着となり連覇を逃してしまいましたが
阪神JSで重賞2勝目を期待していただけに残念ですが
ここまで平地14戦3勝、障害8戦3勝と素晴らしい成績を収めてくれたことに
感謝しかありません。
長い間、お疲れ様でした。