皆さんこんにちは。

 「J-AC TOP40」2024年5月18日付けチャートの初登場曲、圏外曲を振り返ります。

 

 

  初登場曲

 

 

 今週の初登場曲は7曲でした。

 なお、初登場予想が的中した曲は7曲中4曲でした。

 

 

No.40

 

 

「風に戦ぐブルーズ」東京スカパラダイスオーケストラfeat.TAKUMA

■5/6リリースの配信シングル

■(スカパラ)「るろうの形代」以来5か月ぶり、今年2曲目、2015年以降では17曲目のエントリー

■(TAKUMA)2021年12月の「軍艦少年」以来2年5か月ぶり、2曲目のエントリー

 

 先週のコメントゲストに登場された東京スカパラダイスオーケストラの新曲です。今年デビュー35周年を迎えたスカパラ。アニバーサリーイヤーのキックオフとして放たれた新曲で、ボーカルは我らが京都を代表するバンド、10-FEETのTAKUMAさんです。スカパラは2015年以降で17曲目、TAKUMAさんはソロ名義では2021年末の「軍艦少年」以来2曲目のエントリーとなります。

 

 スカパラと10-FEETは、これまで何度もステージを共にしており、強い絆で結ばれています。2組が新たに作り上げた楽曲は、これまでのどのコラボ曲とも異なるシリアスなムードをまとった楽曲になっています。「戦ぐ」(そよぐ)を漢字で表記しているのがすごく印象的で、何というか武骨な印象を受けますね。TAKUMAさんのボーカルは、10-FEETの時とはまた違った聴こえ方をしていて、野武士然としていてとてもかっこいいです。スカパラのパワフルなオーケストラに、喉一本で斬り込んでいく感じが「侍」を思わせます。歌声の力強さもそうですが、表現力の高さも抜群ですよね。スカパラがTAKUMAさんを際立てている感じがします。

 

 今週のオンエアは4回と好調でしたが、順位の方は意外にも最下位の40位でした。低い位置からの登場となったので、来週はジャンプアップを期待したいところです。スカパラはここ4作トップ10から遠ざかっており、2020年の「ALMIGHTY」以来となるトップ10入りを目指します。

 

 

No.38

 

 

「I'm home」Tani Yuuki

■5/8リリースのEPより

初エントリー

 

 ついに入ってきましたね。初エントリーを決めたのはTani Yuukiさん。音楽好きのリスナーさんなら、名前はすでに知っておられることでしょう。2021年にリリースされた「W/X/Y」が大ヒット。今もサブスクの上位を賑わしている新世代アーティストです。神奈川県茅ケ崎市出身、25歳のシンガーソングライターですね。

 

 この度、5月8日に自身初となるEP「HOMETOWN」をリリース。EPリリースのタイミングで、満を持してここJ-ACチャートにも「初上陸」となりました。EP「HOMETOWN」は、その名の通り、Taniさんのホームタウンである茅ケ崎市へと向かう道をイメージして作られたエモーショナルな作品です。この曲「I'm home」を含む全4曲が収録されています。

 

 すごく素朴な味わいの楽曲ですよね。ムードとテンポが心地よくて、ゆったりと身を委ねられます。故郷を思っているということで、温かみにもあふれる楽曲ですね。「離れて初めてその偉大さを知りました」という歌詞には、大きく頷かされる人が多いことでしょう。大ヒット曲の「W/X/Y」もそうですが、Taniさんはこういう素朴な曲を得意とされているんですかね。余計な装飾が少なくて、すごく聴きやすいというか、個人的にはとても好感を持っています。

 

 いわゆる「令和のアーティスト」の一人であるこの方がエントリーしてきて、J-ACチャートの雰囲気も少し変わっていく(今風になっていく)のかなと期待します。初エントリーということで、少しでも上位に行って記念すべきエントリーに花を添えてほしいです。

 

No.33

 

 

「蕾」Omoinotake

■6/12リリースのCDシングルより、5/5先行リリースの配信シングル

■アニメ「僕のヒーローアカデミア」エンディングテーマ

■「幾億光年」以来3か月ぶり、通算2曲目のエントリー

 

 初エントリーの「幾億光年」が最高2位、トップ10内10週というメガヒットを記録。現在もエントリーを続けているOmoinotakeの新曲です。「幾億光年」以前はエントリーがありませんでしたが、ヒット曲が生まれたことで一気に知名度が向上しましたね。大ヒットの余波というべき、通算2曲目のエントリーです。

 

 こちらはアニメ「僕のヒーローアカデミア」第7期エンディングテーマ。「わかり合うことを諦めない」という強い願い尾、めまぐるしく変わるスピード感のあるビート、身体の内側から漲ってくるエネルギーのようなサウンドに乗せて力強く歌っています。このバンドといえば、なんといっても藤井さんのハイトーンなボーカルですよね。曲の最初から最後まで一本の線でつながったような、流麗で伸びやかなボーカルです。曲の途中に変調があるのですが、藤井さんはそこも伸びやかにこなしていきます。うっとりとしてしまいますね。美しいピアノの旋律とボーカルが融合し、儚く美しい、それでいて力強い楽曲になっているのが圧巻です。

 

 この曲は6月12日にCDシングルがリリースされます。今回、先行配信の段階で入ってきたわけですから、かなり好調なスタートです。ここからCDリリースに向けて上げていけば、2作連続のトップ10入りも十分あり得るのではないかと思いますね。そうなれば一気にチャートの主役に躍り出ることでしょう。Omoinotakeの2曲目、「蕾」は花開くでしょうか。

 

 

No.32

 

 

 

「GOLDEN WEEK」MILLENNIUM PARADE

■5/10リリースの1stシングル

■PlayStationワイヤレスヘッドセット「PULSE Elite」キャンペーンソング

■「W●RK」以来1年1か月ぶり、今年初、通算5曲目のエントリー

 

 King Gnuの常田さん率いるソロプロジェクト、「ミレパ」ことMILLENNIUM PARADEの登場です。今年2024年から世界進出し、アーティスト名の表記が大文字になりました。ちなみに、改名前にリリースされた楽曲は、全て中国の彝文字(いもじ)を使用した「ꉈꀧ꒒꒒ꁄꍈꍈꀧ꒦ꉈ ꉣꅔꎡꅔꁕꁄ」という名義に変わっています。その所以はよく把握していないのですが、とにかくもの凄いこだわりをもったアーティストですね。「ꉈꀧ꒒꒒ꁄꍈꍈꀧ꒦ꉈ ꉣꅔꎡꅔꁕꁄ」時代は1位も獲得した「U」(18週)、それに「W●RK」(14週)といったヒット曲を輩出してきたミレパ。心機一転、大文字になってからは初のエントリーです。

 

 「GOLDENWEEK」ですか。プリーズ・カム・アゲイン笑 冗談はさておき、こちらは5月10日にリリースされた記念すべき全世界リリースの1stシングルです。日本のシングルは水曜発売が多いですが、こちらは全世界向けということで、世界のスタンダートである金曜のリリースとなっています。PlayStationのワイヤレスヘッドセットの北米向けテーマソングにも起用されていますね。

 

 このCMの映像が公開になっていますが、こちらもまたもの凄い作り込みとなっています。常田さんが出演されているんですが、ワイヤレスヘッドセットから出る音が常田さんの頭蓋骨をぶち破って(本当です)、様々な世界を駆けていくんですよ。これはプレステのヘッドセット、試してみたくなりますね。楽曲のみならず、映像やグラフィックでも圧倒的な世界観を発揮し、衝撃を生み出してきたミレパ。世界進出の1曲目に相応しい、スケールの大きな楽曲といえるでしょう。

 

 通算では5曲目のエントリー。これまでの4曲では、前述の「U」と「W●RK」がロングヒットを記録しています。全世界進出を果たし、チャートアクションでもスケールの大きなところを見せられるでしょうか。

 

No.28

 

 

「CyberHelix」THE RAMPAGE from EXILE TRIBE

■5/8リリースのCDシングル

■「片隅」以来半年ぶり、今年2曲目、通算9曲目のエントリー

 

 最近エントリーが控えめで、新人アーティストや若手組がエントリーできなくなってきたEXILE TRIBE勢(LDH)。ちょっと引き潮のムードが漂っていましたが、「主力」の彼らはしっかりとエントリーを決めてきました。昨年11月の「片隅」以来半年ぶり、通算では9曲目のエントリー。シングルチャートでは初週6.7万枚を売り上げ、初登場3位を記録しています。さすがのセールスですが、最近の作品が20位前後から来ていたのと比べると、やや低い28位からのスタートです。

 

 馬鹿っぽい感想で申し訳ありませんが、ものすごくサイバー感の漂う楽曲となっています。MVでは、メンバーが近未来的な衣装に身を包み、壮大なCGと光線が飛び交う中でパフォーマンスを披露しています。洗練されたかっこよさがありますね。大画面とステレオスピーカーでMVを観賞すると、息を飲むような迫力と没入感がありました。いいオーディオをお持ちの方は、ぜひこの曲で楽しんでみてはいかがでしょうか。コンセプトは「鼓動」で、テクノロジーと人間性が更に調和する日常の創造を表現しているそうです。RAMPAGE、さらに先のステージへ。そういう印象がありますね。

 

 「Summer Riot」「片隅」がいずれも自己最長の10週とここのところ絶好調のRAMPAGE。今作はやや低い28位からのスタートですが、3曲連続の2ケタ到達となるでしょうか。

 

 

No.24

 

 

「Never Run」ビッケブランカ

■5/5リリースの配信シングル

■「Bitter」以来7か月ぶり、今年3曲目、通算21曲目のエントリー

 

 ビッケブランカさんの新曲が入ってきました。毎年たくさんの楽曲がエントリーし、最近はその全てが年間入りしている最強アーティストのビッケさんですが、今年の始動はかなり遅め。5月になってようやく、今年初の新曲が入ってきました。お待ちかね、という感じで、ファンの皆さんからはたくさんのリクエストが届いていたようです。配信オンリーながら、24位という中位の好位置から入ってきています。

 

 5月5日にリリースの配信シングルで、全編英語詞の楽曲となっています。J-ACはこういう全編英語詞の楽曲は避けられる傾向にあるのですが、ビッケさんには関係ありませんでしたね。今年2月に北米ツアーを敢行したビッケブランカさん。現地でライブを重ねる中で、自身が肌で感じたビート、アレンジをふんだんに取り入れており、グローバルを意識した楽曲になっています。外国の雰囲気を感じる楽曲といえば、昨年2連覇を獲得した「Snake」が真っ先に思い浮かびますが、この曲はそのさらに直線上にあるのですね。全編英語詞ということで、これまでにない洗練さを感じます。「Snake」の時にも書いたと思いますが、現地の空気に肌で触れることで出せる音というのは確実にあると思うんですね。海の向こうからそういう音を持ち帰ってきて、ここ日本に還元してくれるのはうれしいことです。

 

 ビッケブランカさんは、2020年の「ミラージュ」以降、全ての楽曲が年間入りしています。その数なんと12曲連続です。現在のナンバーワンではないかと思いますね。この曲にはその継続という大役が任されており、注目されます。

 

 それにしても、ミレパ、RAMPAGE、ビッケブランカともの凄く近未来的な楽曲が並んでいますね。本日のJ-ACは「最先端」みがすごいです。

 

No.22

 

 

 

 

「Romantic」SEKAI NO OWARI

■5/10リリースの配信シングル

■ドラマ「9ボーダー」主題歌

■「タイムマシン」以来2か月ぶり、今年3曲目、2015年以降では18曲目のエントリー

 

 今週は7曲も入れ替わる激しいチャートになりました。しかも、(いわば固定枠である)スマッシュブレイクがエントリーせずに7曲ですからね。今年1番といってよい激しいチャートでしょう。そんなチャートの初登場最高位を締めたのは、実績抜群で「順当」というべき彼らでした。SEKAI NO OWARIの最新曲で、ドラマ「9ボーダー」の主題歌に起用されている「Romantic」です。

 

 ドラマ「9ボーダー」は、19歳、29歳、39歳の3姉妹が主人公のストーリーです(20歳差ってありえるのか...?)。それはともかく、3人は皆「大台」を迎える前のラストイヤー(=9ボーダー)ということなんですね。これ、焦りますよね。何を隠そう、私も来年「9ボーダー」なんです(現在?8歳ということです。年齢は死んでも書きませんよ笑)。いわゆる「アラ○○」というやつですが、急に年を取るような焦燥感に襲われます。私は男ですが、女性ならなおさらでしょうね。そのあたりのモヤモヤや焦りをかかえながらも、人生を前向きに進んでいく姿を描く作品になっているそうです。

 

 セカオワが手がける主題歌は、温かく優しい、そして柔らかいメロディーラインが印象的なミディアムナンバー。現在エントリーの「タイムマシン」に続き、優しい雰囲気の楽曲ですね。楽曲の中で「春夏秋冬」が移ろっていくのも特徴です。なんというか、「焦らなくていいよ」って語り掛けてくれるような感じがします笑 「今この瞬間は一度きりしかない」なんて歌詞もありますが、年齢にとらわれず、今この瞬間を充実させていきたいなという風に思いました。

 

 オンエアが6回と好調で、さすがの好位置、22位からの登場となりました。今週は「タイムマシン」も19位にとどまり、好調のセカオワですが、来週以降はこの2曲が入れ替わっていくのでしょうか。こちらは配信限定ですが、連続でのトップ10入りとなるかに注目です。

 

 

 

 圏外曲

 

 

先週40位「Your Love」Furui Riho

IN【4】TOP10【0】HIGH【35】14P

 

 4月のスマッシュブレイク、2曲のうちの1曲。3週目の4月20日に39位で初登場。翌週は少し上げて36位。3週目の35位が最高位で、オンエアポイントの減った4週目は40位にダウン。最高35位のトータル4週でした。

 トータルの4週は短いですし、最高位の35位も低いです。スマッシュブレイクとしては下の方、低調なチャートアクションになってしまいました。

 昨年の後半から好調な成績が続いていたスマッシュブレイクですが、今月は2曲とも沈んでしまいましたから、勢いに冷や水をかけてしまいました。最近、2曲が選ばれることが多いですが、これはポイントが分散し、こういう共倒れを生みやすいのでどうなのかなと個人的には思っています。正直、スマッシュブレイクに毎月「2枠」を割けるほどチャートの枠は潤沢ではないんですよね。

 

 

先週39位「涙ばっかのヒロインさん」bokula.

IN【4】TOP10【0】HIGH【34】17P

 

 

 4月のスマッシュブレイク、2曲のうちの1曲。3週目の4月20日に37位で初登場。翌週は37位で変わらず。3週目の34位が最高位で、オンエアポイントの減った4週目は39位にダウン。最高34位のトータル4週でした。

 トータルの4週は短いですし、最高位の34位も低いです。スマッシュブレイクとしては下の方、低調なチャートアクションになってしまいました(隠すこともないコピペやめろ)。

 最後くらい違うことを書きますね。5月のスマッシュブレイクは2曲あるのですが、3週目の今週、どちらもエントリーすることができませんでした。4月の2曲は3週目にエントリーしましたから、5月の2曲は、少なくともエントリーのタイミングとしては「4月以下」となるんですね。4月が低調で、5月はエントリーしかしていない。これは、スマッシュブレイクに冬の時代が来るのかもしれません。

 

 

先週38位「k.r.k.r.」ヤバイTシャツ屋さん

IN【4】TOP10【0】HIGH【35】20P

 

 最高35位の4週。まるで「3曲目のスマッシュブレイクか」という感じの成績になっていますが、アーティスト名はヤバイTシャツ屋さんです。実績抜群の彼らがこれではいけませんし、それこそ「ヤバイ」と思ってもらわなければいけません。

 4月5日リリースの配信シングルでアニメ主題歌。しかし、特に話題になっているということもなく、配信は伸び悩んでいます(現在も10万回程度)。エントリーした時には少しオンエアがありましたが、それもすぐになくなってしまいました。よって、35→35→36→38位という即落ち推移になっています。4週残したことがせめてもの救いでした。

 曲の長さは1分55秒で、驚異の2分以下でした。しかし、チャートインも短かったのではお後がよろしくありません。次回作で頑張ってもらいたいと思います。

 

 

先週37位「喉仏」クリープハイプ

IN【2】TOP10【0】HIGH【37】P

 

 今週はひどいね...。4週、4週、4週と来ましたが、ここからさらに下げていくのですから目も当てられません。

 クリープハイプが4月17日にリリースした配信シングルで、ドラマ「滅相も無い」主題歌。しかし、配信、オンエアともに低調で、正直エントリーするのが精いっぱいという感じの曲でした。初登場38位から2週目は何とか37位に上げましたが、あえなく圏外になっています。

 単なる不調...と言いたいのですが、そうも言えないんですよね。クリープハイプは、これで2021年から6曲連続でトータル5週以下。これまでの楽曲は悪くても3週、最高33位でしたが、今回はそれをいずれも下回る最低成績です。「不調も3年続けば実力」などとは言いますが、最後のヒット(「愛す」)からはもう4年半近くがたっています。

 

 

先週36位「FORGIVE ME」ちゃんみな

IN【1】TOP10【0】HIGH【36】5P

 

 前の曲「命日」が自身初のトップ10入りを果たし、トータル12週のスマッシュヒットになったちゃんみなでしたが、押せ押せムードは雲散霧消となりました。初登場36位からの1週圏外で、これではどうしようもありません。「FORGIVE ME」は「許してください」という意味ですが、曲のタイトルが寂しい余韻を残しています。

 

 

先週35位「Biri Biri」YOASOBI

IN【19】TOP10【3】HIGH【6】407P(176+231)

 

 4週以下の曲がズラッと並びましたが、こちらはさすがのYOASOBI、トータル19週という大ヒットになっています。ただし、これはリエントリーを含めたトータルでの長さとなり、正確には11週+8週です。

 この曲の特徴はなんといってもリエントリーです。まず、昨年の11月から今年の2月にかけて11週エントリーし、最高6位、トップ10内に3週、トータル235ポイントという成績を残しました。配信限定シングルですから、それなりの成績だと思います。普通ならこれにておしまいですが、3月13日にCDシングルがリリースされると、3月23日に7週ぶりのリエントリーを果たしました。最近、リエントリー曲が増えていますが、それらはいずれも配信の時に順位が低かった曲がCDリリースで戻ってくるというパターンだったんですね。トップ10内入りし、ある程度長い期間エントリーした曲が戻ってきたというのは、私がチャートの記録を開始してからは初めてです。長くエントリーした曲は、CDが出ても無視されることが多いです(すでにたくさんエントリーしており、新鮮味がないから。「手垢が付いた」状態)。この曲がエントリーを果たしたのは偉業だと思いますね。

 リエントリー後は23位、12位、11位と上昇。「2度目のトップ10入り」もあるのかと思いましたが、やはりそこは過去に11週もエントリーした曲ということで、11位に留め置かれましたね。リエントリー4週目以降は下落し、7週目からは急落。リエントリー後の最高位は8週で、トータル11週、172ポイントです。最初のエントリーからはやはり成績を落としていますが、やはりリエントリーはすごいですし、それなりの成績は残しているから立派ですね。というわけで、2回のエントリーを合計すると、トータルは19週、400ポイント超えという好成績になります。前例にないことをやってのけたという意味で、この曲の価値は極めて高いと思いますね。

 

 

先週34位「ナイスアイディア!」緑黄色社会

IN【7】TOP10【0】HIGH【19】100P

 

 緑黄色社会が3月19日にリリースした配信シングルで、カゴメ「野菜生活100」CMソング。緑黄色社会に頼まなかったら誰に頼むんだと感じで、いわば「大本命」のタイアップでしたが、残念ながら成績は伴いませんでした。

 3月30日に36位で初登場。翌週は期待通り、12ランクのジャンプアップで24位でした。3週目は19位で10位台入りしますが、ここから停滞。4週目も19位にとどまると、5週目はまさかの26位まで急落。勢いを欠いており、以降も続落。下げ止まらずにトータル7週に終わっています。トータルは100ポイントピッタリで、ギリギリの3ケタでしたが、本来の期待値的にはこの2倍、3倍と行きたかったところでしょう。

 敗因はこの曲の前にシングルの「Party!!」がエントリーしていたことです。この曲がエントリーした7週の間、「Party!!」の順位(10→13→12→15→17→22→26位)を上回ることは一度もなく、上から頭を押さえ付けられていた格好です。向こう様はCDシングルですから、トップ10落ちした後も粘り強かったですね。CDシングルが残っていた影響で、せっかくの好タイアップはフイとなってしまいました。