皆さんこんにちは。

 「J-AC TOP40」2024年3月16日付けチャートの初登場曲、圏外曲を振り返ります。

 

 

  初登場曲

 

 

 今週の初登場曲は5曲でした。

 なお、初登場予想が的中した曲は5曲中5曲でした。

 

 パーフェクト達成です!(ブログ開設以来初)ラブラブラブ

 やりました!!!チョキ

 

 

No.37

 

 

 

 

「それでもただ」miwa

■3/6リリースのCDシングル

■ドラマ「厨房のありす」主題歌

■「ハルノオト」以来9か月ぶり、今年初、2015年以降では16曲目のエントリー

 

 miwaさんの新曲が入ってきました。門脇麦さん主演の日テレ系日曜ドラマ「厨房のありす」主題歌に起用されている「それでもただ」です。CDセールスは約2,200枚で、初週24位という成績でした。このセールスなら、だいたいこれくらいの順位かなという感じです。

 

 楽曲の印象ですが、これ以上ないくらいにまっすぐで誤魔化すことをしない曲だなという風に思いました。「それでもただ」というタイトルからその想いが伝わりますよね。サビでは「それでもただ愛おしくて」「それでもただ届けたくて」「思いがあふれていく」と歌われます。そして、MVはmiwaさんがギター1本をかき鳴らす非常にシンプルなものです。シンガーソングライターとして原点に立ち返られたというか、そういう印象があります。思わず手を止めて歌詞に聴き入ってしまうような、そんあパワーがあるんですよね。皆さんもぜひ、歌詞に耳を傾けてみてください。

 

 渾身のシングルでエントリーを果たしたmiwaさんですが、前作「ハルノオト」は同じように30位台後半から入ってたったの2週で圏外になってしまいました。今作も二の舞にならないかは心配されるところで、それを払しょくするためにも来週は少しでも順位を上げたいところですね。

 

No.34

 

 

 

 

「月へ行こう」マカロニえんぴつ

■3/8リリースの配信シングル

■映画「FLY!/フライ!」日本版主題歌

■「悲しみはバスに乗って」以来7か月ぶり、今年初、通算12曲目のエントリー

 


 マカロニえんぴつの新曲が入ってきました。3月8日にリリースになった配信シングルで「月へ行こう」。イルミネーション・エンターテイメントが贈る最新作「FLY!/フライ」の日本版主題歌になっています。エントリーは昨年夏のアルバム曲「悲しみはバスに乗って」以来7か月ぶり、12曲目です。  

 

 「FLY!」は、昨日からロードショーとなっています。住み慣れた小さな池から飛び出すカモ一家に、旅の途中で待ち受ける素敵な出会いと奇想天外なトラブルの数々と初めての大冒険が描かれるストーリーです。カモ...京都では「鴨川」があるだけにおなじみですね。非常に京都受けする映画なのではないでしょうか笑

 

 映像を拝見しましたが、ポップでキャッチー、あたたかみのある映像で、そのイメージがマカロニえんぴつにピッタリ。なるほど、これはマカロニえんぴつに主題歌を依頼したくなるものだなと合点がいきました。私は彼らの温かいメロディーラインが大好きで、この曲はまさにそのど真ん中という感じ。最初に聴いた時から非常に気に入っています。はっとりさんは、「誰かといるから自分が好きになるとか、そうやって人生は潤ってくると思うんです」とコメント。素敵なコメントですよね。私がマカロニえんぴつの音楽から感じるもの、それはまさに「潤い」でしたから、これまた合点がいく思いでした。

 

 今週のオンエアは6回と非常に好調でした。オンエアの多い曲はジャンプアップしやすい傾向にあり、この曲も来週はぜひ大きく跳ねてほしいですね!

 

 

No.29

 

 

 

 

「Eye's Sentry」UVERworld

■3/6リリースのCDシングル

■アニメ「青の祓魔師 島根啓明結社篇」主題歌

■「ピグマリオン」以来1年7か月ぶり、今年初、2019年以降では8曲目のエントリー

 

 3月6日は非常にCDシングルのリリースが活発な週で、すでにチャートにエントリーしていた緑黄色社会の「Party!!」をはじめ、数々の有力曲がリリースされました。そんな中、緑黄色社会も上回るトップクラスの好成績を叩き出したのがこちら。UVERworldの「Eye’s Sentry」です。初週8,900枚を売り上げ、初登場8位を記録しました。今週はレベルが高かったため、8位にとどまっていますが、9,000枚近くというのはかなりいい数字で、さすがUVERworldだと思いましたね。ちなみに、緑黄色社会は初週3,700枚で15位ですから、どれだけこの曲が好調なのか分かってもらえるでしょう。  

 

 アニメ「青の祓魔師(エクソシスト)」主題歌。通称「青エク」と言われるダーク・ファンタジーです。2011年から放送されているかなり歴史のあるアニメで、今回は第3期。UVERはこれまで、第1期や2期でもOPを担当しており、鉄板のコラボということになります。歌詞には「本当の自分」という言葉が繰り返し用いられています。「本当の自分を知られることで離れてく程度の絆ならば本当の自分を教えて離れてしまえばいい」サビの歌詞がグッとくるんですよね。私は自分を偽って、あるいは取り繕ってしまうことが多く、「こうやって持続している人間関係に何の意味があるんだろうか」などと考えてしまいがちです。そんな人間なので、この歌詞はクリティカルヒットしました。本当の自分を出して、本当の意味で「生きて」みたいものですよね。UVERの歌詞はいつもまっすぐで、ちょっと恥ずかしくなってしまうような愚直なメッセージも全力投球で届けてくれるので好きです。  

 

 CDセールスが好調で、29に位初登場です。エントリーは2022年8月の「ピグマリオン」以来約1年半ぶりと久しぶりで、トップ10入りとなると2021年3月の「HOURGLASS」までさかのぼる必要があります。今作はいいセールスを出しましたから、それが評価され、ぜひトップ10に入ってほしいものですね。


 

No.19

 

 

 

 

「一線」JUJU

■3/6リリースのCDシングル

■ドラマ「グレイトギフト」主題歌

■「なごり雪」以来5か月ぶり、今年初、2015年以降では11曲目のエントリー

 

 JUJUさんの新曲が入ってきました。最近は昭和の歌謡曲カバーにも精力的に取り組んでおり、前回は名曲「なごり雪」のカバーでエントリーしていましたが、もちろん新曲の方もリリースしております。今回のシングルは新曲で、テレ朝木曜ドラマ「グレイトギフト」の主題歌です。

 

 この「グレイトギフト」なんですが、何を隠そう私が今期1番ハマっていたドラマでした(ちょうど2日前が最終回でした)。病院を舞台にしたサスペンスストーリーで、未知なる殺人球菌が権力争いに使われるというおどろおどろしいストーリーです。毎回のように人が死んでいくので、本当にスリリングで緊迫したドラマでした。JUJUさんが手がけた主題歌は、そんなスリリングな作品にピッタリ。「ギフト」などのドラマにちなんだワードも散りばめられた、シリアスなミディアムポップに仕上がっています。名曲カバーでしっとり聴かせるJUJUさんもいいですが、新曲でも「キレ」は健在ですねえ。素敵なドラマで主題歌を彩っていただき、本当にありがとうございました。

 

 CDセールスは21位(2,600枚)で、正直そこまで伸びなかったのですが、セールスが上のUVERworldをはるかに上回る19位という好位置から飛び込んできました。このチャートはJUJUさんが大好きで、これまでも数々のヒット曲を輩出しています。久しぶりの新曲シングルということで、期待も込めて高めに出てきたんですかね。この位置からなら、トップ10入りも十分に狙えると思います。注目してまいりましょう。

 

No.15

 

 

 

 

「タイムマシン」SEKAI NO OWARI

■3/5リリースの配信シングル

■Netflix映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」主題歌

■「最高到達点」以来半年ぶり、今年2曲目、2015年以降では17曲目のエントリー

 

 SEKAI NO OWARIが3月5日にリリースした配信シングルで、Netflix映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」の主題歌。...なんというおどろおどろしいタイトルなんでしょうか。一度聞いたら忘れられないとんでもないタイトルですね。予告編を見ると、コメディタッチのミステリーという感じで、非常に面白そうでした。いわゆる「アナザーストーリー」なのでしょうが、強烈なインパクトがあります。主演の赤ずきん役を務めているのは橋本環奈さんです。 

 

 作品の方はかなりインパクトがありますが、セカオワの主題歌はいたって「正当派」。そんな印象を受けますね。彼ららしいファンタジー色のある優しいポップナンバーで、童話の世界観にぴったりな楽曲です。タイムマシンに乗ってチクタクチクタク...というサビの歌詞がまた可愛らしくて、作品のポップさをより高めていますよね。童話「赤ずきん」の主題歌だったらこれ以上ないくらいピッタリと思うのですが、今回は「死体と出会う。」ですからねえ笑 本当に大丈夫なのかと思うのですが、セカオワのことですからきっと上手く作品を包み込んでくれるのでしょう。 

 

 オンエアが絶好調で、今週は10回というスマッシュブレイク級のオンエアを稼ぎました。このオンエア回数がどうやら最高級に評価されたようですね。配信セールスも加わり、15位という破格の好位置からの初登場を決めています。これは、堂々の今年最高位です。エントリーは昨年の大ヒット「最高到達点」以来半年ぶり。いきなりトップ10手前に付けたわけですから、連続ヒットに向けて機運も高まるというものです。ぜひ、ヒットを期待いたしましょう。 
 

 

 

 圏外曲

 

 

先週40位「あいのロックンロール」ザ・クロマニヨンズ

IN【12】TOP10【3】HIGH【9】256P(40+216)

 

 クロマニヨンズが昨年12月13日にリリースした27枚目のシングル。昨年12月26日に26位で初登場し、翌週は16位にジャンプアップ。3週目で10位でトップ10入りしました。トップ10入りは3曲連続とさすがの安定感でしたね。しかし、トップ10内では伸び悩み、10→10→9位という推移で最高9位の3週でした。最近はトップ10入りしても下位にとどまることが増えており、トップ5入りしたのは2020年の「暴動チャイル」が最後です。リクエストの強い彼らですが、さらなる上位の進出に向け、「もう一押し」が課題といえそうです。  トップ10落ち後は普通に降下。10位台3週、20位台2週、30位台2週の計7週でした。決して悪いわけではなく、標準よりやや上くらいの成績ではありますが、リクエスト効果で長く粘る彼らにしてはやや淡泊な下がり方でした。これが影響し、トータルは12週とロングエントリーに1週届きませんでした。前作「イノチノマーチ」からはマイナス3週ということになります。全体的に、決して悪くはなく、そこそこのヒットとはいえる水準ですが、随所にもう一伸びが足りなかったという印象です。

 

 

先週38位「望郷」中島美嘉

IN【4】TOP10【0】HIGH【24】42P

 

 中島美嘉さんが1月26日にリリースした配信シングルで、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」挿入歌。映画はシリーズ最高興行成績を叩き出すヒットとなり、その余波がこのチャートにももたらされました。2週遅れという極めて遅いタイミングではありましたが、2月17日に24位の好位置で初登場。主題歌の「FREEDOM」とはチャートそろい踏みということになりました。  中島美嘉さんの楽曲が29位以上にランクインするのは2018年の「KISS OF DEATH」以来実に6年ぶり。過去3作は30位前後に沈んでいましたから、初登場24位というのはかなり破格の位置でした。エントリーが2週遅れとかなり遅れた分、高めに出たような気がします。しかし、翌週以降はエントリーの遅れがもろに響きました。翌週は26位に即落ちし、3週目は大ダウンで34位と目も当てられません。先週は38位に残すのが精いっぱいで、トータルは4週に沈みました。24位に初登場した曲がトータル4週に終わるのはかなり少なく、残念な即落ちとなってしまいました(まあ、今はもっとひどい即落ち曲もありますが...)。映画のヒット効果でエントリーしたものの、配信が伸びず、二の矢が継げなかった。そういう推移にみえます。ただ、近年ではかなり高い24位を記録しましたから、意味のあるエントリーではあったでしょう。

 

 

先週35位「惑星」a子

IN【4】TOP10【0】HIGH【33】26P

 

 先月2月のスマッシュブレイクのうちの1曲。昨年の10月から成績が向上し、存在感を増しているスマッシュブレイク勢でしたが、この曲はいたって普通で、以前どおりという感じの成績になりました。2月第3週の17日に35位で初登場し、翌週は微上げで33位止まり。3週目には早くも35位に下げてしまい、20位台入りを逃しました。先週は35位にとどまり、一瞬の意地を見せましたが、オンエアも尽きたためさすがにここまで。トータルは4週で、うち3週が35位という推移でした。  スマッシュブレイクのもう1曲であるkrageさんには水を開けられてしまいましたが、向こうは2月28日にCDシングルがリリースされており、その意味では最初からこちらが不利といえたでしょう。スマッシュブレイクが2曲ともヒットするというのは難しく、2曲で明暗が分かれてしまうのはある程度仕方がないと思います。

 

 

先週34位「Present」TOMOO

IN【3】TOP10【0】HIGH【28】33P

 

 私が激押ししていたTOMOOさんの楽曲でしたが、残念ながら先週限りで圏外、トータルは3週となりました。まあ、J-ACにはスタッフさんのプッシュポイントはありますが、私のプッシュポイントはないですからね。私が叫んだところで、チャートには何の影響もない笑 もっと長くエントリーしてほしかったというのが偽らざる本音ですが、結果は結果として受け入れることにします。

 28→28→34→圏外。3週目以降に勢いを落としてしまいましたが、自己最高位である28位に飛び込み、2週にわたって記録したのは大きな収穫です。初エントリーの「オセロ」はスマッシュブレイク枠でしたが、2曲目と3曲目はいわば「自力」でエントリーさせ、着実に順位を上げてきています。ブレイクの兆しは確実にあると思うので、TOMOOさんがブレイクを果たされる日を心待ちにしています。

 

 

先週31位「君の居場所(Have a Good Time Here)」竹内まりや

IN【11】TOP10【4】HIGH【5】???P(21+???)

 

 竹内まりやさんが昨年12月20日にリリースしたシングルで、Netflix「ポケモンコンシェルジュ」主題歌。楽曲の最後にはピカチュウの鳴き声がサンプリングされており、その鳴き声が流れるか流れないかでチャートを賑わせました笑

 昨年末のチャートで20位に初登場。2週目は13位に付け、3週目に7位でトップ10入りしました。翌週も順調に上げ、5位に付けたのが最高位です。5週目からは下げていき、トップ10は4週と控えめ。CDセールスの勢いが持続しませんでした。

 トップ10落ち後もあまりよろしくなく、最初は12→14→18位と粘っていましたが、10週目に27位まで急落。CDセールスが尽きてしまったのか、踏みとどまれませんでした。先週はかろうじて31位にとどまりましたが、今週は底が抜けて圏外。トップ10落ち後のエントリーは5週と短く、トータル11週にとどまったのは残念です。とはいえ、トップ10に4週ランクインし、最高5位を記録しているわけですから、決して悪いわけではありません。あと一歩、惜しい曲でした。

 そんな竹内まりやさんですが、実は3曲連続でこんな成績が続いています。2019年の「旅のつづき」が最高2位の12週で年間47位、2020年の「いのちの歌」が最高1位(!)の11週で年間44位でした。この曲も先の2曲と全く同じような成績になっていますから、竹内まりやさんは「年間入りまでもう一押し」という成績がずっと続いていることになります。重ね重ね、惜しい曲になってしまいましたね。

 

※ポイントが250以上の楽曲は、ポイントを伏せて発表します。年間チャート50位以内にランクインする可能性があり、ネタバレ防止のためです。ポイントが「???」の曲が出てきたら、年間チャート50位以内候補の曲とお考え下さい。