皆さんこんにちは。

 「J-AC TOP40」2024年2月17日付けチャートの初登場曲、圏外曲を振り返ります。

 

 

  初登場曲

 

 

 今週の初登場曲は6曲でした。

 なお、初登場予想が的中した曲は6曲中3曲でした。

 

 

No.35

 

 

 

 

「惑星」a子

■2/7リリースの配信シングル

■α-station 2024年2月のスマッシュブレイク①

■初エントリー

 

 今月のスマッシュブレイク1曲目。a子さんは2020年から活動しているシンガーソングライターで、こちらは2月7日にリリースになった配信シングルです。スマッシュブレイクということで、今週は10回のオンエアを稼ぎ、見事初エントリーと決めています。

 

 そんなa子さんですが、所属レーベルはどこだと思いますか?...この聞き方をしたということは、勘のいい方は気付かれることでしょう。そう、「IRORI Records」ですね。現在もチャートインしている髭男やKroi、他にはバニラズや京都関係でいうとホムカミ、スカートが所属している素晴らしいレーベルです。ここのレーベルに名を連ねているという事で、私はスマッシュブレイク前から注目してみていました。今回、待望の初エントリーとなりよかったです。

 

 a子さんの特徴は、なんといってもウィスパーヴォイスです。このウィスパーヴォイスから放たれる感傷的な歌詞、それに劇的なサウンド展開が魅力で、聴くものを惹きつける魅力があります。さすがIRORI Recordsとでもいうべきでしょうか、全体的に非常に水準の高い楽曲だと思います。全国のラジオ局でも多くのパワープレイを獲得している今月の注目株ですよ。スマッシュブレイクということで、まずはオンエア効果で20位台を目指します。

 

No.33

 

 

 

 

「request」krage

■2/28リリースのCDシングルより、1/14先行リリースの配信シングル

■α-station 2024年2月のスマッシュブレイク②

■初エントリー

 

 今月のスマッシュブレイク2曲目。これまた非常に実力を感じる女性シンガーが入ってきましたね。Krage(クラゲ)さんは、日本人の父、中国人の母を持つ北海道出身のアーティストです。日中、それに英語を巧みに使用した新鮮な歌詞と、澄み渡る歌声を武器にしているということです。こちらは2月28日にリリースされるCDシングルからの先行配信として、1月14日からデジタルリリースされています。週間9回のオンエアを稼ぎ、a子さんと仲良く2月3週目の初エントリーとなりました。

 

 さて、この楽曲のプロデュースはどなただと思いますか?...これは非常に難易度が低いでしょうね。私は1番を聴いてすぐに分かりました。プロデューサーはTK from凛として時雨さんです。TKさんの楽曲は非常にシリアスで劇的ですからね。すぎに分かりました。a子さんはTKさんの名曲「unravel」のカバー動画で話題になったという縁もあり、プロデュースが実現しました。TKさんのプロデュースとKrageさんのボーカルは相性が抜群で、思わず手を止めて聴き入ってしまうような、圧倒的な存在感を放つ楽曲となっています。

 

 なお、余談ですが、スマッシュブレイクは先月の2曲(ammo、NAQT VANE)が今週もまだエントリーしており、そこに今月の2曲が入ってきたわけですから、今週は4曲同時エントリーということになりました。普通は入れ替わりで消えることが多いですから、4曲も並んでいるのはかなり珍しい現象です。昨年の後半あたりから、スマッシュブレイクの成績は上昇傾向にあり、その影響がはっきりと現れた今週だったと思いますね。今月の2曲はどこまで行くでしょうか。

 

No.25

 

 

 

 

「この世界のあちこちに」アンジェラ・アキ

■2/7リリースの配信シングル

■ミュージカル「この世界の片隅に」テーマソング

■2015年以降では初エントリー

 

 いやあ、これは懐かしい方が入ってきました。「手紙~拝啓 十五の君へ」「サクラ色」「HOME」などの数々のヒット曲を持つシンガー、アンジェラ・アキさん。2013年の終わりに無期限の活動休止を発表していましたが、音楽学校での留学などを経て、昨年11月、実に10年ぶりとなる日本での活動再開を発表されました。こちらは2月7日にリリースされた配信シングルで、東宝オリジナルミュージカル「この世界の片隅に」のために書き下ろされた楽曲です。2015年以降では初エントリーであり、恐らく2013年以来12年ぶりのエントリーではないかと思います(すごい話です。2013年がもうそんなに前というのも...

 

 この楽曲は、ミュージカル本公演用に制作された楽曲をリアレンジし、アンジェラさん自身が歌唱したものとなっています。音楽学校への留学をされたということで、これまでよりも音とボーカルの深まりがぐっと深まったように思います。単に技術的な向上にとどまらず、人としての強さというか、そういった面も非常に感じるんですよね。持ち前のピアノサウンドは健在ですが、ミュージカルテイストの壮大なアレンジが加わり、圧巻の聴きごたえのある楽曲となっています。

 

 ますますパワーアップして帰ってこられたアンジェラ・アキさん。うれしいカムバックエントリーとなりましたね。なお、4月24日には12年ぶりとなるアルバムのリリースが発表されており、こちらも楽しみでなりません。ちなみに、wikipediaによると、アンジェラさんの代表曲「手紙」はこのチャートで66週エントリーした実績を持つそうです。私は当時この番組を聴いていなかったので分かりませんが、物凄い記録ですね。あの星野源さんの「恋」(46週)プラス20週ですからね。気が遠くなるような長さです。...というわけで、レジェンド、アンジェラ・アキさんの最新曲に注目です。

 

 

No.24

 

 

 

 

「望郷」中島美嘉

■1/26リリースの配信シングル

■劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」挿入歌

■「Beyond」以来10か月ぶり、2015年以降では7曲目のエントリー

 

 

 これはかなり意外なエントリーになりました。中島美嘉さんの配信シングルですが、リリースは1月26日。入ってくるタイミングとしては2週遅れになります。その分といいましょうか、順位は非常に高く、24位です。中島美嘉さんは、2020年以降にエントリーした3曲が最高でも30位でしたから、今回はなんと初週でいきなりその最高位を大きく上回ったことになります。2週で遅れとはいえ、かなり好調な出足です。

 

 劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」挿入歌。先週、西川貴教さんが歌う主題歌の「FREEDOM」がエントリーしたところですが、この映画は非常に好調で、興行収入は2月12日までで26.8億円。なんと、ガンダムシリーズ歴代1位を叩き出しているそうです!そんな大ヒット作ということで、主題歌ともども注目を集めているのだと思います。

 

 幻想的な歌い出しから始まり、徐々にボルテージが高まっていく壮大な楽曲。中島美嘉さんのハイトーンかつ伸びやかな歌声が圧巻です。中島さん史上でも有数の壮観さをもった楽曲ではないでしょうか。最初から最後までクライマックスといっても差し支えないくらい、世界観が洗練されています。劇場で聴いたら迫力もひとしおでしょうね。

 

 今週18位にジャンプアップした主題歌の「FREEDOM」との相乗効果でどこまでチャートを駆け上がっていけるか。最後に10位台入りしたのは2018年、トップ10入りしたのは2016年ですが、今回久々の上位進出となるかに注目です。

 

No.22

 

 

 

 

「Memories」NiziU

■2/6リリースの配信シングル

■ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ユニ春」テーマソング

■「COCONUT」以来7か月ぶり、今年初、通算9曲目のエントリー

 

 

 昨年、年間チャートのトップ20に3曲がエントリーし、今やすっかりJ-ACチャートの顔となったNiziU。そんな彼女たちの、2024年最初のエントリーとなったのがこちらの新曲です。2月6日にリリースされた配信シングルで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ユニ春」テーマソング。「ユニ春」といえば、昨年はYOASOBIの「アドベンチャー」がエントリーしていましたよね。今年のタイアップは彼女たちとなりました。NiziUにとっては初の「春うた」になるそうです。  

 

 楽曲には「おもいっきりハッピーに楽しんで、笑顔咲くこの春の思い出を永遠に刻もう」というメッセージが込められており、明るいメロディーに乗せて友達同士の会話のような歌詞が展開されています。初の「春うた」ということで、心が弾むような感じの明るい曲調となっており、これからやってくる春が楽しみになりますね。彼女たちは明るくハッピーな曲調が多いので、「春うた」が初めてというのはかなり意外に思いました。もちろん、「春」と「NiziU」の相性は抜群、100点満点です。  

 

 先週は「ほっかほか」でオンエアされ、ファンの方からエントリーを心待ちにされていたようです。今作でも大量のリクエストを稼いだようで、今週の好発進となりました。ここから春に向けて駆け上がっていくようなチャートアクションが期待できることでしょう。ただし、ちょっと気になるのが連続リリースです。NiziUは来月3月にも新曲「SWEET NONFICTION」のリリースが決まっており、こちらも間違いなく入ってくるでしょうから、2曲の兼ね合いがどうなるのかがちょっと気になるところです。そういう点から言えば、この曲は3月の新曲が入ってくる前にいち早く順位を上げ、上位でポイントを稼いでおきたいところですね。 

 

No.17

 

 

 

 

「幽霊と作家」水曜日のカンパネラ

■2/7リリースの配信シングル

■ドラマ「婚活1000本ノック」主題歌

■「聖徳太子」以来3か月ぶり、今年初、通算4曲目のエントリー

 

 いやあ、これは読めない。サプライズです。普通、10位台から飛び込んでくる曲というのは指標(CDセールスやオンエア)が飛び抜けており、エントリーが事前に予想できるというものです。10位台から入ってくる曲なのに全く予想ができなかったというのは相当久しぶりです。これは本当に驚きました。水曜日のカンパネラのこれまでの最高位は「マーメイド」の18位でしたから、なんといきなり自己最高位での登場となります。

 

 2月7日にリリースした配信シングルで、ドラマ「婚活1000本ノック」主題歌。水カンにとっては初めてのドラマ主題歌ということになります。書き下ろしはもちろんケンモチヒデフミさん。ドラマの主人公のストーリーに寄り添いつつ、今までにない原作を元にしたポップな世界観となっています。これまでの水カンの楽曲と比べると、いい意味で大人しめというか(あまり尖っていない)、聴きやすいサウンドだなと思いました。ドラマ主題歌ということで、そういった聴きやすいテイストにしているのでしょう。しかし、サビで「ゲシュタルト崩壊」を連発するなど「らしさ」は健在。聴けば強烈に耳に残ってしまう、これが水カンの魅力です。

 

 今のところ配信限定で、配信回数は20万回台と並程度。ここ2週間のオンエアは1回。これで「初登場17位」というのですから、いかにサプライズな順位なのかということが分かっていただけるでしょう。昨年、「赤ずきん」「マーメイド」「聖徳太子」と立て続けに3曲がエントリーした水カン。なんとなく、「番組に推されているのかな?」ということは感じましたが、これは強烈なプッシュポイントが入りましたかね。私は水カン好きなので、プッシュしていただけるなら歓迎ですよ!さて、来週以降どういう動きになっていくのでしょうか、大注目です。

 

 

 

 圏外曲

 

 

先週40位「日常」Official髭男dism

IN【21】TOP10【10】HIGH【1】529P(481+48)

 

 

 Official髭男dismが昨年9月13日にリリースしたCDシングル。Nコン合唱曲「Chessboard」との両A面で、こちらは「NEWS ZERO」のテーマソングに起用されました。サラリーマン経験もある髭男の皆さんならではの、日常に寄り添った曲だったと思います。  最初に登場されたのは、先行リリースされた「Chessboard」。こちらが8月19日に初登場し、3週目にトップ10入り。4週目は早くも上昇し、1位も狙えそうな好調ぶりでしたが、9月23日にこの曲がエントリーしてからは一気にメインが入れ替わりました。こちらは12位という破格の好位置で初登場し、これは昨年の初登場最高位でした。当然ながら、翌週以降は急上昇し、3週目にして早くも1位を獲得。「ホワイトノイズ」以来3曲ぶりの1位となりました。一方、「Chessboard」は6位から14位まで急落し、結果として年間入りも逃すことになりました。両A面シングルはくっきりと明暗が分かれることになりましたね。一気に1位まで上り詰めたこの曲でしたが、King Gnuの「SPECIALZ」に1位を明け渡してしまい、1位はまさかの一週天下でした。1位陥落後もトップ3には3週とどまり、6週目には2位に再浮上していました。その後は少しずつ下げるものの、トップ10内には安定してとどまり、2ケタとなる10週のエントリーでした。昨年初登場最高位曲として、面子は保ったといえるでしょう。 トップ10落ち後の安定した推移も特筆すべきものがあり、こちらも2ケタ10週のエントリーを記録しています。10位台は2週と早かったですが、20位台、30位台が各4週で、かなりの安定感がありました。しっとりとした曲調よろしく、チャートでも染み入るように定着し、長く愛されましたね。この結果、トータルは21週でさすがの大台超えです(髭男にとっては騒ぐほどのことでもないでしょうが...)。昨年の年間チャートでは21位を記録しました。全て入っていれば年間15位相当の好成績です。 

 

 

先週39位「逃避行」Eve

IN【6】TOP10【0】HIGH【24】63P

 

 

 Eveが昨年12月25日にサプライズでリリースした配信シングル。今年最初となった1月6日付けのチャートで31位まで上昇しました。年末年始でリリースが少なかったこともあるいは味方したでしょうか、2週目は24位まで上げかなり好調でした。しかし、ノンタイアップの配信シングルということもあって、これ以上の勢いがありませんでした。3週目は早くも26位に下げてしまい、以降はチャートを下降。5週目は1ランクの下降で耐えましたが、先週は大きく7ランクも下げてしまい、ここでお役御免となりました。最高位24位のトータル6週ということで、ノンタイアップの配信シングルとしては「相場」的な成績になりました。昨年のこの時期は、「ファイトソング」で初のトップ10入りを決めていたEve。しかし、あちらは「チェンソーマン」のED、一方こちらはノンタイアップの配信シングルですから、比べるのは酷というものでしょう。この曲は24位まで伸ばし、地味ながらそれなりの存在感はみせたと思います。 

 

 

 

先週37位「値千金」SUPER BEAVER

IN【6】TOP10【0】HIGH【20】85P

 

 

 SUPER BEAVERが昨年12月27日にリリースした配信シングル。一つ上で紹介したEveとは非常に成績が似ており、なんと同日エントリー、同日チャートアウトということになりました。  似たような成績と言いましたが、トータルポイントはこちらが20ほど上です。1月6日に32位で初登場すると、翌週は12ランクの特大ジャンプアップで20位まで上昇。新年早々、チャートを盛り上げてくれるのかと思いましたが、3週目は21位に下げてしまい、残念ながら2週ピークとなりました。以降は20位台を少しずつ下がっていましたが、先週は10ランクの急落で37位。おそらく、1月31日にドラマ主題歌の新曲「幸せのために生きているだけさ」がリリースされた影響が大きかったでしょう。無念の急落となり、ここで打ち止めとなりました。最後は尻切れトンボとなり残念でしたが、昨年11月にエントリーした「決心」(最高29位、4週)からはトータル、最高位ともに上げ、成績を戻してきています。来週2月21日にはアルバム「音楽」をリリースということで、ここから注目度が高まっていくことは必至だと思います。アルバム効果で、ぜひ春のチャートを盛り上げてほしいところですね。 

 

 

先週36位「hug」iri

IN【2】TOP10【0】HIGH【34】12P

 

 iriが1月24日にリリースした配信シングルで、「JR SKI SKI」テーマソング。しかし、配信限定シングルということもありポイントが限定的で、順位は伸びませんでした。先々週、34位に初登場するものの、先週は36位に即落ち。1週圏外を免れるのが精いっぱいという感じで、トータルは2週に終わりました。

 この曲が通算7曲目だったiriですが、うち6曲が3週以下、5曲はオール30位台と非常に寂しい成績になっています。コンスタントにエントリーしていることは評価できますが、肝心の成績が全く伴ってこないのが実情です。私は個人的にも非常に好きなアーティストなので、ブレイクの日を心待ちにしたいと思います。

 

 

先週34位「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里

IN【12】TOP10【6】HIGH【7】331P(192+139)

 

 朝ドラ曲、衝撃の急落

 

 NHKの朝ドラ主題歌は、放送期間が半年もあることから非常にロングランになる傾向が強く、2019年上半期の「優しいあの子」から実に9曲連続で20週以上チャートインを記録していました。そんな最強の伝説にピリオドを打ってしまったのがこの曲。途中までは非常に順調でしたが、最後に急落し、トータルは12週に終わりました。決して悪い成績ではなく、むしろヒットというべき水準ですが、「朝ドラ主題歌」という括りでみるとこの急落は非常に厳しいものがあります。

 現在も放送中の朝ドラ「ブギウギ」主題歌。CDセールスと好調なオンエアを受け、昨年11月25日に15位と高い位置で初登場しました。翌週は8位で順当にトップ10入り。3週目から2週連続で7位を記録しましたが、それ以上の伸びがなく、最高位は7位となりました。若干控えめですが、このお三方はいずれもJ-ACでのエントリーが少なく(あるいは初エントリー)で、それを踏まえればかなり健闘した方だと思います。5週目以降は順位を下げるものの、トップ10の下位で3週粘り、トップ10内は6週の好成績です。

 トップ10落ちした後も、11位、13位、16位と安定して刻んでおり、私は「このまま朝ドラが終了する3月くらいまでは安定するんだろうな」と思って半ば安心しきって見ていました(当然、20週エントリーも継続するのだろうと思っていました)。しかし、11週目から突然の急落が始まりました。16位→24位→34位という目を覆いたくなるような急落で、一気に奈落の底へ。これだけ急落すると、当然今週も残してもらえません。先週34位からバッサリと切られ、トータルはロングエントリーにも満たない12週となりました。

 トータルポイントは330ポイント程度で、近年の水準だと年間40位前後の成績といえるでしょう。繰り返しますが、トータルでは決して悪くありません。むしろ順調に来ていたのですが、最後は本当に何があったのか分からない急落で、チャートから無念の退場となりました。

 

 

先週33位「最高到達点」SEKAI NO OWARI

IN【21】TOP10【6】HIGH【4】472P(366+106)

 

 2022年に「Habit」がトータル30週の大ヒットで年間3位を記録したセカオワ。翌2023年も安定してヒットを飛ばし、一番のヒットになったのがこの曲でした。トータルは21週とさすがの大台超えです。

 アニメ「ONE PIECE」のOP主題歌というこれ以上ないような好タイアップに恵まれ、昨年9月23日に38位で初登場。しかし、途中の道のりは決して順調ではなく、なんと3週目と5週目に2回もダウンを経験しています(いずれも27位→29位)。20位台後半で4週もくすぶり、どうなることかと思いましたが、6週目から大きく伸ばしていきます。20位、12位と大きく上げ、8週目にトップ10入り。勢いはすさまじかったようで、一気に4位まで上げてました。さらに上げていきたいところでしたが、トップ10入りが8週目とかなり遅かったため、トップ10入り時の4位が最高位。以降はトップ10にはとどまりましたが、ジリジリと下げていきました。トップ10内は最高4位の6週という成績で、セカオワの実績を踏まえれば控えめな方かもしれません。余談ですが、セカオワは非常に「大器晩成型」のアーティストといえます。この曲はトップ10入りまでに8週かかりましたが、昨年エントリーした「ターコイズ」にいたっては9週かかっており、2022年の「Habit」は1位獲得までに13週(!)を要しました。じわじわと浸透し、上位に食い込んでくる傾向があるんですよね。どういう理由か分かりませんが、非常に面白い現象だと思ってみています。

 トップ10落ち後も非常に安定しており、10位台には5週もエントリーしていました。しかし、20週をクリアしてホッと肩の荷が下りてしまったでしょうか。最後は先週33位からの急落で、トータルは21週です。それでも、20週を超えているのだから立派なものでしょう。昨年の年間チャートでは34位にランクイン。全て入っていれば22位相当です。