皆さんこんにちは。

 「J-AC TOP40」2024年2月3日付けチャートの初登場曲、圏外曲を振り返ります。

 

 

  初登場曲

 

 

 今週の初登場曲は4曲でした。

 なお、初登場予想が的中した曲は4曲中3曲でした。

 

 

No.35

 

 

 

 

「正解」RADWWIMPS

■2/28リリースのCDシングルより、1/24先行リリースの配信シングル

■「18祭」2018年テーマソング

■「カナタハルカ」以来1年2か月ぶり、2015年以降では16曲目のエントリー

 

 
 RADWIMPSの楽曲が入ってきました。実はこの曲ですが、純粋な新曲ではありません。初出は2018年になります。NHK「18祭」のために書き下ろされたナンバーで、野田洋次郎さんが1,000人の若者と向き合って制作した楽曲です。その後、アルバム「ANTI ANTI GENERATION」にも収録されていたのですが、この度新たにスタジオレコーディングが行われ、2月28日にCDシングルとしてリリースされることになりました。私は、2018年リリースであり純粋なリリースではないこと、そしてCDシングルからの先行配信であることを理由に初登場予想に挙げませんでしたが、エントリーしてきたのはさすがですね。オンエア1回に加え、リクエストが3名読まれ、これがエントリーの要因だと思います。

 

 この曲は、野田さんが自分が18歳の時を振り返って書いたそうで、「元・18歳」としての視点が盛り込まれているんですね。「答えがある問いばかりを教わってきたが、本当は正解なんてない」そんなメッセージが歌われています。たしかに、自分が学生だった頃を思い出すと、受験勉強で「正解」を探し、教わることばかりでした。だけど、それはすごく視野が狭かったというか、実際の社会はとてつもなく広く複雑で、「正解」のない海を泳ぐようなものなんですよね。この曲を聴くとそんなことを思います。私も、「元・18歳」名乗っていいですかね?「元」ならいいか笑

 

 CDリリースが2月28日ということで、このまま下位にくすぶってしまうか、それともCDリリースに向けて上げていけるかの分かれ道です。CDリリースまで1か月近くありますので、それまでにどこまで耐えられるかが重要になってきます。

 

 

No.34

 

 

 

 

「hug」iri

■1/24リリースの配信シングル

■「JR SKISKI」2023-2024キャンペーンソング

■「Go Back」以来11か月ぶり、通算7曲目のエントリー

 

 

 iriさんが1月24日にリリースした配信シングル。昨年3月の「Go Back」以来11か月ぶり、7曲目のエントリーとなります。個人的にiriさんは大好きなので嬉しいですね。上位進出はなかなか果たせませんが、コンスタントに楽曲を送り込み、これで7曲目とは立派です。

 

 本作は「JR SKISKI」2023-2024のキャンペーンソング。このキャンペーンですが、過去にはGLAYの「Winter,again」やback numberの「ヒロイン」といった冬の名曲を輩出しています。そんな由緒あるキャンペーンにiriさんの楽曲が選出されたことは嬉しいです。降り積もっていく雪に、感情の揺れ動きや祈りを重ね合わせて歌ったピアノバラードに仕上がっています。iriさんはそのハスキーなボイスを売りにしたパワフルな楽曲が多いですが、こういうバラードナンバーもすごく染みるんですよね。昨年や一昨年のアルバムでiriさんのアルバムの良さに気付いていたので、また一つバラードの名曲が増えたなという感じがします(ちなみに私のおすすめは「baton」という曲です。ぜひお聴きください♪)

 

 配信27万回、オンエア3回、リクエスト2名とバランスよくポイントを稼いでいます。オンエアやリクエストでもポイントがあるのがいいですね!この調子でまずは20位台を目指してほしいと思います。

 

 

No.30

 

 

 

 

「Party!!」緑黄色社会

■3/6リリースのCDシングルより、1/25先行リリースの配信シングル

■アニメ「ダンジョン飯」ED主題歌

■「花になって」以来3か月ぶり、今年2曲目、通算12曲目のエントリー

 

 

 昨年、「サマータイムシンデレラ」で自身初の年間入り、そして「花になって」でついに自身初の1位を獲得(v4)。大ブレイクを果たし、乗りに乗りまくっている緑黄色社会の新曲が入ってきました。「花になって」に続き、こちらもアニメ主題歌で、アニメ「ダンジョン飯」のED主題歌に起用されています。OPは、このチャートでもすっかりおなじみのBUMP OF CHICKEN「Sleeping Walking Orchestra」ですね。ということで、アニメからはOP・EDがそろい踏みということになりました。

 

 非常に明るく楽しいパーティーチューン。そして、アニメ「ダンジョン飯」とのタイアップということで「食事」もテーマになっています。サウンド面ではFunkを取り入れたのが新境地で、新たなバンドの音楽性を打ち出した楽曲になっています。シリアスだった「花になって」から一転、こちらは弾ける様に聴かせるファンクなパーティーチューンで、この振り幅が飽きさせませんよね。今の緑黄色社会の充実ぶりを物語るような好曲だと思います。

 

 CDシングルのリリースは3月6日です。今の彼らの勢いを踏まえれば、ここから順位を上げ、CDリリースの時期にトップ10入りするのはほぼ間違いないと思います。「サマータイムシンデレラ」「花になって」がいずれも年間レベルの大ヒットになっていますが、この曲はそれに続いていけるのか、楽しみです。

 

No.16

 

 

 

 

「冬と春」back number

■1/24リリースの配信シングル

■「怪獣のサイズ」以来半年ぶり、2015年以降では18曲目のエントリー

 

 今週の初登場最高位は下馬評どおりのこの曲。back numberの「冬と春」です。初登場16位は今年最高位であり、貫録の初登場といえるでしょう。200万回超えの配信に加え、1月上旬からラジオで先行解禁され、オンエアも好調でした。納得の好順位だと思います。

 

 さて、back numberといえば切なくて重厚なバラードが十八番ですが、この曲はまさにback numberという感じの好曲ですよね。「冬と春」というタイトルも、まさに、まさに今!という感じ笑 彼らが得意とするバラードなのですが、曲の時間は4分16秒と比較的コンパクトにまとまっているのが好印象で、すごく「締まりがいい」曲だと思うんですよね。6分、7分とある曲は、大作には違いないのでしょうが、どこか胃もたれするところもあります。この曲は4分台前半にきゅっとまとまっているのが素晴らしい。個人的には、back numberの中でも珠玉の名曲に成長するような予感がします。

 

 歌詞がまた、いいんですよね。これまた彼らが得意とする「失恋」ということになるのでしょうが、胸をきゅっとさせる素晴らしい歌詞なのです。サビの締めくくりに歌われる「選ばれなかっただけの私」ということばが切なくてたまりません。まさに今、冬から春に向かおうとする季節の中で放たれた珠玉のバラードといえるでしょう。

 

 前作「怪獣のサイズ」ではまさかの不振に沈み、2015年以降では初めてトップ10入りを逃したback number。この曲では復活を期すことになります。彼らが得意とする珠玉のバラードですし、初登場16位と抜群に高いので、トップ10入りは99%間違いないでしょう。

 

 圏外曲

 

 

先週40位「ハートブレイク・ダンスミュージック」PEOPLE1

IN【4】TOP10【0】HIGH【30】22P

 

 PEOPLE1が昨年12月15日にリリースした配信シングル。今年1月6日付けチャートで37位に初登場し、記念すべき2024年最初の初登場曲となりました。アニメ「チェンソーマン」のEDに起用された「DOGLAND」以来2曲目のエントリーとなります。 2週目は大きく順位を上げて30位。1月10日にはアルバム「星巡り、君に金星」もリリースされ、さらに順位を上げたいところでしたが、3週目は下げてしまい35位。先週は何とか40位に残留し、トータルは4週でした。  「DOGLAND」は最高26位、3週でしたから、最高位は下回ったものの、長さでは上回ったということになります。オンエアが多かったので、正直、もっと上位に行ってほしかったというのが本音ですが、それでも、今年最初の初登場曲という枠をつかみ、4週にわたり頑張ったことは大きな実績になったと思いますね。今年最初の初登場曲、これはとても縁起のいいことだと思いますので、その縁を3曲目につないでほしいところです。

 

 

先週39位「SHAKE」go!go!vanillas

IN【1】TOP10【0】HIGH【39】2P

 

 今年からレーベルを移籍。音楽性も変化を遂げ、バンドとしての第2章を歩み出したgo!go!vanillasですが、残念ながらその幕開けを好成績で飾ることはできませんでした。先週39位初登場から無念の圏外となっています。  配信がそこまで多くなく、オンエアも限定的だったため、圏外はある程度仕方ありませんが、それにしても圏外は残念です。今作は作風がかなり変わり、今まで以上に上質な音楽になっていただけに、もっとたくさんチャートで聴きたかったというのが本音です。先週も書きましたが、バニラズは個人的にもかなりファンなので、意気消沈しています。

 先々週のSHISHAMO、先週のバニラズと2週連続で39位が1週で圏外となってしまいました。こうやって1週で消える曲が増えると、(その分チャートにとどまる曲が増えますから)年間チャートのボーダーは上がっていきます。個人的には、最低でも2~3週はエントリーしてほしいと願っています。

 

 

先週38位「todayyyyy」[Alexandros]

IN【3】TOP10【0】HIGH【38】7P

 

 [Alexandros]が昨年12月29日にリリースした配信シングル。人気ゲーム「モンスターストライク」とのコラボソングです。1週遅れとなる1月13日に40位で初登場。かなりギリギリのエントリーではありました。これだけギリギリですと、やはり浮上は難しいということになります。2週目、3週目は38位止まりで、何とか残留を果たすのが精一杯でした。結果、最高位38位のトータル3週となり、やはり振るいません。  アレキにとっては、「無心拍数」が1週、「Baby’s Alright」が2週と来て、この曲が3週。少しずつ伸ばしては来ているものの、3曲とも全て30位台の後半であり、かなり苦しい戦いが続いています。実績のある彼らがこの成績ではあまりにも寂しいところ。次回作では何とか復活を果たしてほしいと願っています。

 

 

先週37位「ノット・オーケー」あいみょん

IN【16】TOP10【4】HIGH【10】334P(301+33)

 

 あいみょんが昨年10月3日にリリースした配信シングル。珍しくノンタイアップで、純粋な新曲ということになります。私は、あいみょんが歌いたいことを歌っているような感じがして、久しぶりにこういった曲が聴けたのはよかったなと思いながら聴いていました。 朝ドラ「らんまん」の終了が終わるのを待っていたかのようにリリースされ、10月14日に25位で初登場。当時はまだ朝ドラ主題歌の「愛の花」もエントリーしており、少しずつ上げていくのかなと思っていましたが、翌週は10位まで特大アップを記録しました。この曲の特徴としては、10位が非常に多かったことが挙げられます。2週目から2週連続で10位、いったん11位に下げますが、5週目から再び2週連続の10位。ということで、なんと4回にもわたって10位を記録していました。9位以上に浮上することはできず、トップ10内の4週は全て10位という奇異な曲になりました。配信限定、かつノンタイアップということで大きな浮上は果たせませんでしたが、逆にいえばそれでもトップ10内に4週ですから、地力の高さを見せたということになるでしょう。  トップ10落ち後もよく頑張っており、10位台に4週とどまるなど粘りを見せていました。後半は次なるシングル「あのね」が入ってくるという厳しい条件でしたが、それでも崩さずに粘っていたのはさすがでした。昨年2023年の年間チャートでは50位を記録。小粒ながら、よく健闘した曲だと思いますね。ちなみに、今年に入ってからエントリーしたポイントを加算すると、トータルは334ポイント。これは、昨年の年間チャートでは41位相当になります。どちらにせよ年間には届かなかったのかあ。...うーん、惜しい!