2024年1月6日付けチャートの初登場曲、圏外曲を振り返ります。

 

 

  初登場曲

 

 

 今週の初登場曲は4曲でした。

 なお、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした。

 

 

No.37

 

 

 

「ハートブレイク・ダンスミュージック」PEOPLE1

■1/10リリースのアルバムより、12/25先行配信

■「DOGLAND」以来1年1か月ぶり、通算2曲目のエントリー

 

 記念すべき、2024年最初の初登場曲はPEOPLE1(ピープルワン)でした!2022年の11月にアニメ「チェンソーマン」のED曲「DOGLAND」で初登場。今回はそれ以来、1年1か月ぶり、通算2曲目のエントリーですね。2024年の最初に生きのいいアーティストが飛び込んできてくれてうれしいです。

 PEOPLE1は来週10日アルバム「星巡り、君に金星」をリリース。未発表曲5曲を含んだ全14曲を収録です。この曲はそこからの先行配信曲。ノリノリで楽しめる、曲名どおりのダンスミュージックですね。サビのどんどん上がっていく感じで聴いていて気持ちいいです。

 新年一発目の初登場ということで、ぜひ昇り竜の如く、上昇を期待したいですね龍

 アルバムは来週リリースですが、番組でアルバム特集に選ばれることはあるでしょうか。そちらも楽しみです。

 

No.32

 

 

 

「値千金」SUPER BEAVER

■12/27リリースの配信シングル

■「第103回全国高校ラグビー大会」テーマソング

■「決心」以来2か月ぶり、2015年以降では15曲目のエントリー

 

 SUPER BEAVERが昨年末にリリースした配信シングルで、全国高校ラグビー大会のテーマソング。年末年始の高校スポーツイベントといえば高校サッカーも有名ですが、ラグビーも負けていませんラグビー 高校サッカーのテーマソングであるBE:FIRSTの「Glorious」が今週も34位にエントリーしていますが、そこに肩を並べるように、近い順位から飛び込んできました。

 SUPER BEAVERとラグビー。これまでなかったことが不思議なくらい、最高のタッグに思えます。彼らの熱い歌詞とパフォーマンスは、ひとむきにトライを目指す選手たちの姿にぴったりと重なりますね。サビの歌詞で「僕らはずっと 潔かった 潔かったな」と叫んでいるのが印象的で、これが彼らの捉えるラグビーでしょうか。たしかに、「ノーサイド」に象徴されるように潔く清々しいスポーツですよね。

 エントリーは昨年11月の「決心」以来2か月ぶり。「決心」は初登場29位から一度も浮上できず残念な推移となりました。新年早々に入ってきたこちらはぜひ上位に向かって大きくボールを蹴り上げてほしいと思います。

 

No.31

 

 

 

「逃避行」Eve

■12/25リリースの配信シングル

■「冒険録」以来5か月ぶり、通算11曲目のエントリー

 

 Eveの新曲が入ってきました。昨年12月25日のクリスマスにサプライズリリースされた配信シングルの「逃避行」です。

 Eveといえば、昨年は飛躍の1年だったといえるでしょう。J-ACチャートには5曲もエントリー。そのうち、ちょうど1年前の今頃エントリーしていた「ファイトソング」(チェンソーマンED曲)は自身初のトップ10入りを決めました。今年も新年早々にエントリーし、エントリー曲の量産に向け非常に幸先のよいスタートとなりました。

 エレクトリックなサウンドに乗せて、Eveが語り掛けるように歌うディスコチューン。彼らしいクールで切れ味鋭いサウンドです。リリースは昨年のクリスマスですが、聖夜っぽさは全くありません笑 どちらかというとやさぐれているような雰囲気の歌詞です。「死んだようなもん」と言い放つ一節もあります。それでも、最後は「その目はなんだ まだ終わっちゃいない未来」と歌っているんですね。今を懸命にもがき生きようとする意志が感じられ、すごく好きな楽曲です。

 

No.18

 

 

 

「HEART BEAT」YOASOBI

■12月26日リリースの配信シングル

■「YOASOBI 18祭」テーマソング

■「Biri Biri」以来2か月ぶり、通算19曲目のエントリー

 

 初登場予想でメインに挙げていたYOASOBIの楽曲が、順当にもっとも高い位置で初登場を決めてきました。12月26日にリリースされた配信シングルで、「YOASOBI18祭」のテーマソングとして制作された「HEART BEAT」です。昨年末のリリースですが、すでに200万回近い再生回数を稼ぎ、他の配信曲を大きく引き離して18位で初登場を決めています。 「小説を音楽にする」というコンセプトで知られるYOASOBI。今作は、「心音」(HEART BEAT)をテーマに全国の18歳世代から募集した作品が「原作」となっています。そして、楽曲には18歳世代1,000人が合唱として参加しています。YOASOBIの楽曲でいうと「ハルカ」が近いでしょうか。優しく温かみのある曲調ですが、そこに18歳世代の合唱が加わりぐっと厚み、迫力を増しているように思います。今を時めくYOASOBIの楽曲に参加できるなんて、18歳世代の皆さんにとってはこれ以上ない思い出になるでしょうね。Ayaseさんは、18祭のステージにだけ見えた「煌めき」を余すことなく閉じ込め制作した作品だとコメントを発表しています。 YOASOBIといえば、昨年末の紅白で初披露した「アイドル」は本当に見事なステージでした。国境を越え、様々なアイドルが一堂に会したステージは伝説級でしたねキラキラ あの圧倒的なステージで、今年の活動にもますます弾みが付いていくような気がします。この曲は今のところ配信オンリーですが、初登場18位と抜群に高く、もちろん来週はトップ10候補です。

 

 

 圏外曲

 

先週40位「Relay~杜の詩」サザンオールスターズ

IN【14】TOP10【1】HIGH【10】286P

 

 

 サザンオールスターズが昨年7月から9月にかけて3か月連続でリリースした配信シングルの第3弾。「ふるさと」をテーマにした3部作で、明治神宮外苑の再開発計画に対する問題提起を歌った楽曲となっています。昨年9月30日に18位で初登場。翌週は10位でトップ10入りし、好調な出だしでしたが、すぐにトップ10落ちしてしまい、トップ10はこの1週に終わりました。しかし、その後は10位台に6週連続でとどまるなど健闘。エントリーを伸ばし、昨年末まで14週のロングエントリーになりました。これは、「盆ギリ恋歌」(10週)「歌えニッポンの空」(9週)を上回り、3曲の配信シングルの中では最長記録。トップ10は1週きりだったものの、10位台でよく頑張り、それなりに有終の美を飾っていました。

 トータルは286ポイントで、昨年の年間チャートでは57位を記録しています(年間50位以内はオンエアされましたから、惜しかったです)。

 

 

 

先週38位「ヒロイン」imase

IN【2】TOP10【0】HIGH【38】4P

 

 

 昨年末にエントリーしていたimaseの配信シングル。昨年12月23日に40位で初登場。先週、年間チャートの裏では38位に順位を上げていましたが、残念ながら年をまたぐことはできませんでした。配信シングルという事で、配信以外にめぼしいポイントがなかったものと思われます。  この曲が通算4曲目となったimaseですが、残念ながら「ユートピア」を下回り過去最低成績となってしまいました。年も変わりましたから、また気分を一新して次の曲でヒットを目指してほしいと思います。

 

 

 

先週36位「Dance Again」TWICE

IN【2】TOP10【0】HIGH【36】9P

 

 TWICEが昨年12月にリリースした配信シングルで、ファミリーマートとのクリスマスタイアップソング。37位→36位→圏外という推移で、残念ながら先程のimaseと同じく年を越すことはできませんでした。これは、クリスマスソングにとっては宿命とでもいうべきことですが、クリスマスが終わるとオンエア、配信などあらゆるポイントが壊滅します。よって、クリスマスソングが年明けとともにチャートから姿を消すことは珍しくなく、古今東西、様々なチャートで見られる現象です。TWICEも、その宿命から逃れることはできませんでした。  こうなると気になるのは、昨年末に3位まで上昇していたクリスマスソング「Kissin’ Christmas」ですが、この曲は年明けどこまで粘れるのでしょうか。そういったことも注目していきたいと思います。

 

先週32位「01」女王蜂

IN【6】TOP10【0】HIGH【25】74P

 

 

 女王蜂が昨年11月15日にリリースしたCDシングルで、アニメ「アンデッドアンラック」主題歌。女王蜂といえば、昨年アニメ「推しの子」に提供したED主題歌「メフィスト」が話題となり、このチャートでもトータル11週のスマッシュヒットになりましたが、残念ながら連続ヒットとはなりませんでした。  昨年11月25日に33位で初登場。少しずつ順位を上げていきますが、3週目の25位が最高位でした。4週目からは下降していき、先週の32位から一気に圏外。どうやら、CDセールスが尽きてしまったようで、30位台前半からの急落となりました。20位台が4週とそこまで悪くはありませんが、トータルは6週で、CDシングルとしては伸び悩んでしまいました。