子に「巫女」と名づけたところ、

出生届が受理されなかったことを不服として、

両親が家庭裁判所に不服を申し立てたところ、

裁判所は、

「巫女」の名前で出生届を受理するよう命じる判断をした、

とのニュースがありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141126-00000068-mai-soci


戸籍法50条では、

名づけについて、

常用平易な文字を用いなければならないとした上で、

その範囲は、法務省令で定める、

と規定しています。

「巫女」の文字は、

この法務省令では、

認められていない文字だったようです。

子にどのような名前を付けるかというのは、

個人の尊厳の観点からは根本的な自由権というべきで、

国があれこれ言うべきではないと思えます。


とはいえ、

「悪魔」という名づけが、

親権の濫用であるとの裁判例があるように、

なんでもかんでも自由というわけではなく、

子の福祉の観点からは、

制限があるのはいうまでもありません。


この点、「巫女」は、そもそも、

神に仕える女性一般を指す言葉であって、

言葉の意味からは、

人の名前に適しているかといわれれば、

疑問に感じる方も少なくないとは思います。


もっとも、「巫女」という語の語感は、

とてもかわいらしい感じがしますね。

価値観が多様化していることを踏まえると、

名づけが社会通念上不相当という感じはしませんので、

裁判所の判断は正当であると思います。


他人が名前の良し悪しを論じても仕方がありません。

私などは、奇をてらってはいないけれども、

あまりたくさんある名前ではない、

というのがよいなと思うのですが、

皆さんはいかがでしょうか。