ラグビーリーグワン2023-24も年間表彰式(アワード)が終わり、これですべての行事日程が終了しています。
MVPのモウンガは文句なし。彼なくしてブレイブルーパスの優勝はあり得ませんでした。新人賞の高本は予想通り。ベストフィフティーンもまずまず妥当なところだと思います。
今回はD1の各チームについて簡単に振り返ってみたいと思います。まず久しぶりの日本一に輝いた東芝ブレイブルーパス東京は接点での強さに加えてプレーの精度が高く、ディフェンスも堅牢で盤石でしたね。堂々の戦いぶりでした。
2位の埼玉パナソニックワイルドナイツもレギュラーシーズン負けなしで、序盤から相手を圧倒するような攻撃は見事でした。ただ相手からフィジカルバトルを仕掛けられると意外ともろさも見せていたように感じます。
3位の東京サントリーサンゴリアスも上位2チームとはそれほど差がないように感じました。伝統のアタッキングラグビーは健在。4位の横浜キヤノンイーグルスは2年続けてプレーオフ進出と安定した強さを見せ、すっかり強豪の仲間入りを果たしています。
5位のコベルコ神戸スティーラーズは攻守にまとまっていて、TOP4目前にまで迫っています。来季はプレーオフも狙えそう。6位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイはマークス、フォーリーの離脱が痛かった。でも終盤は持ち味の強力FWで相手を苦しめていました。
7位のトヨタヴェルブリッツはバレット、スミスの豪華ハーフ団を擁しながら一体感に欠け、いろいろちぐはぐでした。8位の静岡ブルーレヴズは安定したスクラムと規律の良さで上位に食い込むだけの力をつけてきたと思います。
9位の三菱重工相模原ダイナボアーズは入れ替え戦圏内から脱出し、またワンランクチーム力をアップさせています。10位のリコーブラックラムズ東京はやや攻撃面で雑なシーンが見られ勝ち切れず、入れ替え戦に回ってしまいました。
11位の三重ホンダヒートはD1昇格1年目ということもあり序盤は大敗するシーンがありましたが、徐々にいいラグビーを展開するようになりました。来季が楽しみです。12位の花園近鉄ライナーズは後半に詰めが甘くなる悪癖が終始治らずD2降格の憂き目に。早期の昇格なるかが注目です。
そして選手層の厚い浦安D-RocksがD1に昇格し、リスタートを切ることになります。
昨秋のW杯で活躍したスタープレーヤーが大挙来日して活躍したこともあり、全体的にさらにレベルアップしてきているなあという印象です。コロナ禍も明けお客さんもたくさん入り、3シーズン目にしていよいよ盛り上がってきました。
シーズン終了後に各チームとも退団選手を発表していますが、松田や齋藤などの日本代表クラスの選手をはじめ多くの選手が退団を発表。来季は選手の大移動が起こりそうです。
補強に力を入れているチームなど、顔ぶれがガラッと変わりそうで楽しみです。ダイナボアーズ、ヒート、D-Rocksなどは、上位陣を食うような旋風を巻き起こす活躍が期待できるかもしれません。
プレーオフ進出チームが6チームに増えるという話もあり、ますます強度、レベルともにアップしそうです。
次シーズンの開幕は半年後。寂しさもありますが、まずは熱い戦いを見せてくれた選手たちに感謝です。