昨年12月に開幕したラグビーリーグワン2023-24は5月26日に決勝が行われ、東芝ブレイブルーパス東京が24-20で埼玉パナソニックワイルドナイツを下し、リーグワン初制覇を飾っています。

 

 

▼決勝

○東芝ブレイブルーパス東京24-20で埼玉パナソニックワイルドナイツ●

 

前半からアグレッシブに攻める今季を象徴するように、ワイルドナイツは序盤から相手陣に攻め入るもブレイブルーパスが自慢の堅守でトライを許さず。

 

2本のPGでリードを奪われるもブレイブルーパスは27分にナイカブラがトライで逆転。終盤にもPGを成功させて10-6で折り返します。

 

後半は早々にモウンガの50-22を起点としてナイカブラが2トライ目を奪い主導権をがっちりキープ。しかし後半に強いワイルドナイツはガンター、さらに小山の連続トライでついに逆転。勝負強いところを見せます。

 

ところが諦めないブレイブルーパスは34分に森の逆転トライで再びリード。ワイルドナイツは終了間際に再逆転のトライで王座奪還かと…思わせましたが、今季限りを表明している堀江のパスがスローフォワードの判定となり、そのままノーサイドの笛。ブレイブルーパスがリーグワン初制覇を果たしています。

 

全体的にはブレイブルーパスの伝統ともいえる接点の強さが光りましたね。守りも堅く、ゲームの大半を優位に進めていました。ワイルドナイツも後半の怒涛の攻めには強豪のプライドを感じました。

 

国立の大観衆の前での激闘。ハイレベルな今季のリーグワンを象徴する好ゲーム。両チームに拍手を送りたいですね。

 

▼3位決定戦

○東京サントリーサンゴリアス40-33横浜キヤノンイーグルス●

フィジカルで優位に立つイーグルスが序盤から果敢に攻め、松井の2トライや小倉の自陣からの独走トライなどで26-14と大量リードして折り返します。

 

後半も一時は19点差をつけますが、サンゴリアスもその後は3連続トライの猛攻により、終盤についに同点に追いつきます。

 

同点での延長戦か…と思われた終了間際。相手のパスミスを拾い上げた江見が勝ち越しのトライを決め、3位でフィニッシュしています。

 

決勝に劣らず、こちらも意地がぶつかり合う好勝負を見せてくれました。

 

ブレイブルーパスが前身のトップリーグ時代を含めて実に14季ぶり、6度目の日本一に輝き幕を閉じた今季のリーグワン。面白い戦いを見せてくれたすべてのチームの選手たちに、惜しみない拍手を送りたいですね。

 

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