2022年12月に開幕した2年目のラグビーリーグワンも、いよいよ決勝。5ヶ月間の激闘の総決算となります。

 

▲プレーオフトーナメント決勝

○クボタスピアーズ船橋・東京ベイ17-15埼玉パナソニックワイルドナイツ●

スピアーズが創部45年目にして、トップリーグ時代も経験のなかった頂点に立ちました。

 

ワイルドナイツがらしくないパスミスやペナルティを重ねていきなかなか得点できない中、スピアーズは前回の対戦と同様に今回もPGで着々と加点しリードして後半へ。

 

しかし、後半に強いワイルドナイツも負けておらず、連続トライで一時は逆転。さすがにこのまま勝負を決するかと思いきや、劣勢に立ってもスピアーズは落ち着いていました。

 

終盤に木田が逆転のトライを決めてそのまま逃げ切り、悲願の日本一に輝いています。POMは長年チームを引っ張ってきた立川キャプテンというのも良かったですね。

 

後半はワイルドナイツ優位でしたが、大事なところで前述のようにミスが出てしまいましたね。それだけ、スピアーズのプレッシャーが強かったということなんでしょう。

 

ディフェンスの出足も良かったですし、全体を通して反則を重ねることなく規律をしっかり守り抜き、前年度の覇者を槍で打ち砕いた格好です。

 

▲プレーオフトーナメント 3位決定戦

○横浜キヤノンイーグルス26-20東京サンゴリアス●

雨中の戦いでコンディションが悪い中でしたが、強豪同士だけに最後までどちらが勝つか分からない、面白い試合でした。

 

前半はサンゴリアス優勢も、後半はイーグルスが圧倒し逆転。一時は再逆転を許すものの、最後は松井のトライで勝ち越し、史上最高成績である3位を勝ち取りました。デクラークは最後まで役者でしたね。

 

久保修平レフリー、この試合で引退ということで驚きましたが、常に冷静で安定感抜群のレフリングお見事でした。お疲れさまでした。

 

さて、スピアーズが初の決勝進出、そのまま優勝へとステップアップした形です。個人的には社会人ラグビーに興味を持ってからベスト4、3位、そして優勝と上位に駆け上がっていったこと。また地元がホストエリアであること。

 

さらに、大型のFWでパワーで押し切るという好みのスタイルのチームということもあり、ややひいき目でこのチームを見ていたことは事実です。それだけに、感慨深いですね。

 

リーグワンはこれで閉幕。5ヶ月間、あっという間でしたね。スピアーズの優勝、イーグルスの3位進出と日本のラグビー界に新たな歴史を刻みました。

 

数々の激闘を演じてくれた選手たちに感謝、の一言。これであとはワールドカップの開幕を待つだけです。ただ、リーグワンの激闘を当分の間見れないのは寂しいですね。



ラグビーランキング