富士川で拾った美しい流木 | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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富士川の風景

今回は、久しぶりに富士川へ!
前回行った日を忘れるぐらい、全然行ってなかったです。
富士川は、安倍川に比べてあまり好みの石が採れない。
いつものように、広い川原を運動がてら散歩しているような状態でした。

川原に置いてあった石

こちらは、どなたかが置いて行ったものでしょうか?
質は確かに良かったのですが、鑑賞石としての見立てが無いのが残念。
もちろん、諸先輩方同様に私も持ち帰りませんでした。
そんな中、歩いていると何やら目に留まるものが・・・

富士川で見つけた流木

石に挟まっていますが、かなり立派な流木。
沼津の海岸に行けば、大小様々な流木が落ちていますが、これほど存在感のあるものは初めて見ました。
そもそも、川にはあまり流木は落ちていないのですよ。
ない事もないのですが、あってもこんな感じのもの。

富士川の流木

どこかの軒下の折れた柱でも持って来たような、こういう程度のものなら結構な数落ちています。
ただ、先に紹介したあの手の立派なものは中々無いですね。
流木には全く興味がないのですが、あまりにも立派だったので、今回は初めて持ち帰ることにしました。
ということで、丁寧に洗った後に改めて見るとこんな感じ。

富士川で見つけた流木

これは・・・相当な大樹だったのではないでしょうか?
多分、スギだと思うのですが、緻密な年輪を見ても屋久杉レベル。
私の目に留まるということは、どこかの神社の御神木だったのだろうか・・・
もしくは、南アルプスの山中に人知れずひっそりと佇んでいた樹齢五百年以上の銘木だったか?
下に敷いてあるのは、30㎝四方の桐の板なのですが、それと見比べても年輪の緻密さは歴然ですね。
何の処理も施していないのに艶があるということは、樹液を豊富に含んでいたのかもしれません。
その上、繊維の毛羽立ちも無く、材質の良さを窺わせています。

富士川で見つけた流木

裏返しにして撮りましたが、色の濃さや年輪の緻密さを見ても、やはり屋久杉と同等のものだと思います。
この流木は、甲斐駒ヶ岳の麓から来たのか、もしくは北岳の麓から来たのかは分かりませんが、花崗岩質の厳しい環境下でゆっくり育ったものでないと、これだけ緻密な質感にはなりません。
偶然見つけたとはいえ、こんなのがあるなんて。
南アルプスも山が深いので、人がまだ入れていない場所も結構あるのかもしれませんね。
こういう流木一つ見ても、南アルプスの自然の豊かさを感じることが出来ます。
久しぶりの富士川探石でしたが、今回は石ではなく美しい流木の紹介になりました。
たまには、こういう流木も大自然を身近に感じられて良いですよね!



ダイヤモンド