100曲レポ【80〜89】DIMENSION特集 | 生涯、キリギリス 〜チャーモの部屋〜

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ミュージシャン(他色々)チャーモのブログです。

本当は満遍なく色んなアーティストを推すつもりが、書いてる途中でDIMENSION愛が止まらなくなってきたんで今回は諦めてDIMENSION推しまくります(笑)

 

 

 

 

DIMENSIONは、勝田一樹(Sax)増崎孝司(guitar)小野塚晃(Key)の3人によるインストバンドですね。

 

その革新的なサウンドから、フュージョン、というカテゴリーに括ってしまうにはイマイチピンとこないなと、ジャズフュージョンにどハマりしてた頃はそう思って聴いてました。

 

 

超絶大ファンだったシンガーソングライター栗林誠一郎さんのバックバンドがDIMENSIONだった事からライブに行き始めたのがきっかけ。

 

そのせいで10代の青春は友達も彼氏も作らずにジャズフュージョンと六本木ピットイン※に捧げるハメとなりました(笑)

 

 

私が見ていた頃は、リズム隊は青木智仁さんと石川雅治さんの最強タッグがメインで、DIMENSIONvsJIMSAKU(櫻井哲夫&神保彰)なんていうかなり美味しいライブも見たり、目と耳だけは今より肥えていたかもしれない(笑)

 

 

 

※六本木ピットイン

今はもう閉店してしまったライブハウスで、ジャズフュージョン系の大物ミュージシャンやスタジオミュージシャン、日本のトップクラスのベテランミュージシャン達のセッションライブがこのお店で毎日のように行われていました。

今もある新宿ピットインはジャズだけど、六本木はフュージョン、て感じだったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80 『Yes or No?』

 

「バグってるのかな?」と、一瞬思ってしまうような裏裏裏裏の同音のキメが印象的なイントロ。

9枚目『I is 9th』の最後に収録されてますが、初期の頃からのDIMENSIONサウンドの王道、といった曲。

疾走感のある気持ち良い曲です。

 

 

 

 

81 『Brighter in your life』

 

これも9枚目。

タイトル通り明るい曲。

インストなんだけど、聴いてて希望に満ち溢れた気分になる。

言葉なしにこんな気分になれる、感情が生まれるというのは凄いなと。

この曲は革新的というよりも、とても日本のフュージョンならではな王道サウンドだなと思う。

元気出したいときはコレを聴くと気分が晴れます。

音の抗うつ剤、とでも言いましょうか(笑)

 

 

 

 

 

82 『Asian Dream』

 

10枚目のアルバムに収録されてます。

シタールギターを使ったエキゾチックなテーマから、ロックなリフに移り変わる部分がですね、ライブではギタリスト増崎氏のギターアクションが非常にカッコよかったのですよ。

スタンドに立ててシタールギターを弾いて、背中に回していたギターを勢いよく回してロックなリフに完璧なタイミングで入る。

あれ、練習しただろうな~と思う(笑)

20年以上前に見たライブですが目に焼き付いてますね。

壮大な曲です。

DIMENSIONならではのDIMENSIONらしい壮大曲、って感じ。

 

 

 

 

83 『Head Games』

 

9枚目。

いきなりギターの超絶速弾きフレーズから始まるハードロックナンバーですね。

当時10代の私はこういうサウンドに痺れまくってましたが、それは今でも全く変わらず。

最初から最後まで血が湧き肉踊る曲です。

派手な曲でも、やみくもな派手さではなく、ちゃんと隅々まで計算され尽くしている展開やアレンジ、本当に完全降伏です。

DIMENSIONはやはり私の青春だ…!!

 

 

 

 

84 『M・S・F・B』

 

こちらも10枚目から。

これから何かが始まりそうなオープニングがありますが、これはライブではいつもオープニングで使われていました。

このアルバムは派手目で近未来的?なサウンドが多いのですが、この曲も基本はそうですね。

しかし、突然静かに流れるようなピアノと、バックにかすかに流れるサイバーチックなドラム、そこからガットギターのソロが入ったり、とアコースティックと近未来的なエレクトリックサウンドが徐々に融合し、派手なキメキメコーナーになだれ込む、などなど、展開の抑揚や枠にとらわれず様々な要素を盛り込んでいるんだけど、決して支離滅裂ではなく計算され尽くしている。

それがDIMENSION!って感じですね。

当時のジャズフュージョンシーンではやっぱり革新的だったと思う。

 

 

 

 

85 『Moment』

 

専門学校時代に発表会でこの曲をやり、同期のギター科の間で流行らせました(笑)

オシャレなカッティングから始まる終始オシャレで軽やかな曲ですね。

ブラックコンテンポラリー的なテイストの曲。

ギターソロのクリーンサウンドがめちゃめちゃ好きで、この曲は完コピしてバンドでも何度もやりました。

(初めて組んだバンドがフュージョンバンドでした。下手くそだったのに笑)

 

 

 

 

86 『Georgy Porgy』

 

AORがテーマとなっている8枚目のアルバムから。

TOTOの名曲のカバーですね。

私はこの曲はDIMENSIONで知り、ライブでも聴いたのですが、なんと!

ベースのマイクポーカロ氏がスペシャルゲストで参加されたのですよ!!

あの日のライブ会場は、渋谷オンエアイーストでDIMENSIONにしては珍しいオールスタンディングで最前列で見たのですが、自分のライブ観戦史上未だに塗り替えられない不動の一位となってます。

マイクポーカロ氏は残念ながら亡くなってしまいましたが、きっとこのライブはメンバーにとっても最高の思い出だったと思われます。

この曲は元々の楽曲の良さがありますが、それが変拍子が入ったり、バッキングが自然かつ難解なリズムになり、なおかつ美しい音使いで難解さを感じさせず流れるように染み込んでくるあたりがさすがのDIMENSION。

 

 

 

 

87 『煌星』

ソプラノサックスとガットギターとピアノ、の美しいバラード。

ライブでこの曲が最後の曲だったりすると、余韻は興奮ではなく「うっとり」した気分に浸れました(笑)

超絶難解で革新的なアレンジが目立つDIMENSIONですが、シンプルで美しいバラードでも心をつかめるのがDIMENSION。

 

 

 

 

88 『Key』

11枚目のアルバムの表題曲ですね。

疾走感のある軽やかなジャズテイスト溢れる楽曲。

フレーズにジャズ要素をすごく感じるんですが、使ってる音は歪んだエレキだったり、パッと聴いた感じはやっぱりJAZZというよりDIMENSIONだよなあといった感じ(笑)

終始軽やかで明るい、粋な感じの曲です。

 

 

 

 

89 『Red Squeeze』

 

これも10枚目ですね。10枚目好きなんだな私(笑)

これはライブではメンバー3人のみの演奏。

サックス、ピアノに歪んだギターと、まあギターが歪んでるせいかアコースティックなイメージはなく、インプロセッション的な感じで出来たのかな?という印象。

音源ではバックでハンドクラップが鳴ってます。

大げさな事はやらずとも挑戦的な曲。

全体的に派手目なサウンドのこのアルバムの最後の曲として収録されているんですが、最後に疑問と違和感を残して「次回に続く」という感じの印象です。

 

 

 

 

 

 

字幕が多くてアレだけどライブ動画あった。

やっぱくっそカッコいいな〜今年はライブ行くぞ!!( ゜Д゜)

 

 

 

 

 

 

と、こんだけDIMENSION推していながら途中でジャズフュージョン一辺倒ではなくなったりしたのもあり、DIMENSIONは20枚くらいまでしか聴いてないのですが、30枚くらいアルバム出てるみたいです。

 

 

 

またこうして聴き直すとやっぱり最高なんで、残りのアルバムもちょっとづつ聴いてこうかなと。

 

 

 

 

 

うん、DIMENSIONだけで100曲レポ、余裕で書けますね(笑)