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IZUMO詠唱戦日誌

Ultima Onlineにおける「出雲シャード」でのPIT&アリーナを通じた詠唱戦の記録です。

PITにおいて、メイジの戦いは詠唱戦に他なりません。詠唱戦はキャストの繋ぎ、チョイス、タイミングで成り立っており、パンチや武器当てはその+αです。ここではPITで詠唱戦をする上でのテクニックを記載していきます。


◆遅延魔法と即時魔法◆

UOにおけるメイジの魔法は、遅延魔法と即時魔法の2つに大分されます。
こちらの記事で詳しく解説しています。

 


◆キャストチョイスと解放のタイミング◆
今自分が唱えている魔法が通るのか、通らないのかということを、相手のキャストを見て即座に判断することが重要です。例えばEXを相手が唱えていたとすると、GHは確実に通るわけです。反対に相手のLTが見えたら、これからGHを唱えようとしている手を止めて、ヒールに切り替えてください。

このチョイスとタイミングは一応詠唱時間とか見れば把握はできますが、やっぱり実際にやってみて慣れていかないと無理なので、とりあえず相手のキャストと自分のキャストを意識して戦うことをやってみましょう。あとは回数こなして慣れるだけです。

◆最速詠唱◆
最速詠唱とは、魔法と魔法をPOA(0.25秒間をおく)で繋ぎ、最速で魔法を打つ技術のことを指します。
なお、POAしていないときに最速詠唱すると、2つ目の魔法(上記の場合GH)が消えるので注意が必要です。

◎練習方法◎
自分にMA>GHを撃って、GHが通れば成功

◎活用方法◎
基本は遅延魔法はPOAしつつ最速詠唱で繋ぐ。ただしPOAすると0.25秒開放が遅れるため、そのことを考慮する必要がある。結局は相手次第。

POAできてない状況でも、0.25秒(騎乗なら2歩分)を消費して次の魔法唱える癖をつけると良い。

また、体感だが、CR6なら本当に最速じゃなければ、POAじゃないときでもすぐに次の魔法唱えられるが、その分詠唱時間が伸びている可能性が高い。(要検証)


◆スルー◆
相手の即時詠唱(LT、ハーム、1stなど)に対し、自分は何も詠唱せずに待ち、相手が開放した直後に開放して、詠唱妨害のペナルティを無くす技術。上級者同士ではかなり重要な技術になる。

◎活用方法◎
パターン①:相手のLTをスルー>ハーム詠唱
パターン②:相手の1stをスルー>GH詠唱(相手がLTでも通る。ただしHPがあれば。)
など

重要なのは、基本的に優位な立場にある即時魔法をキャストした相手に対し、スルーによって詠唱妨害のペナルティ(0.25秒)を無くすことで、相手の優位性を消せることにある。

優位性がなくなり対等になることにより、GHとLTやハームとハームなど、同じサークルの魔法が通るようになる。


◆即時魔法の重要性◆
即時魔法のメリットの最たるものは、

・遅延魔法と違って狙って詠唱妨害ができる
・詠唱妨害後に0.25秒のペナルティを発生させることができるので、ずっと優位に立ちやすい。

という点です。

上級者同士になり遅延魔法だけではあまり妨害を受けなくなってくると、即時魔法の重要性が急速に高まります。

◎活用方法◎
遅延+即時魔法:MA>1st、FB>ハーム、FB>1stなど。特に遅延>1stは1st妨害後に遅延の妨害も入るため、連続妨害を狙える。その後に1stなどをすれば3連妨害も狙える。

連続即時魔法:ハーム連打が代表的。1st>ハームなども狙える。ポイントは確実に妨害を続けることで、相手に0.25秒不利な状況を作り続けること。タイミングが合えば、ハームで相手の1stを2回まで妨害が可能。

1st魔法での割り込み:1st魔法は最速です。相手の詠唱を強制的にカットする効果があります。上記で書いたように遅延と組み合わせても良いですし、唐突に使って見てもいいです。ときには自分の攻めパターンを崩して、相手のリズムを崩すことも重要。


◆相手の開放のタイミングの見極め(6th以上の魔法を通すために)◆
相手がキャストをすれば、次には必ず開放をするわけです。人にはそれぞれリズムがあるので、そのリズムで予測します。常に最速詠唱の人は読みやすくなります。

相手の開放に合わせることで、EXなどでかい魔法も唱えることができます。良い例が開幕のカース後の遅延詠唱に対するEX詠唱ですが、あれは相手が開放するタイミングと次に詠唱する魔法がわかっているからできることです。理論的には、あの状況を戦闘中も作り出せればでかい魔法を通すことも可能です。


◆詠唱の予測◆
これも上記と似てますが、こちらは相手が次にとる詠唱を見極めて、それに対しての最適なキャストを選択するというものです。見極めるといっても予測になりますが、自分と相手の残HP、現在のキャスト(有利不利)、相手の癖などから次の詠唱を予測することになります。

例えばHP減ってたらヒールやGH、自分のHP減ってたらLTやFBなど攻撃魔法とか、HPの増減という情報だけでも相手の魔法はかなり絞れます。(逆に言えばそこから逆のキャストを選択すると意外性に繋がる)


 

◆詠唱の操作◆

上記の詠唱の予測を更に進化させると「詠唱の操作」になります。

「詠唱の操作」は、自分の詠唱によって“相手の詠唱の選択肢を狭める”ことにより可能になります。

 

◎PITであればハームが最適◎

PITの場合、“相手の詠唱の選択肢を狭める”のに最適な魔法はハームです。

SAクライアントの場合、RUNの技術や相手の1stを確実に潰す技術を身につけることによって、相手に効果的にハームの最大ダメージを与えることができるようになります。また、ハームは即時魔法なので、ヒールなどをしようとして潰された相手は逃げ回るしかありません。

 

そういう状況を作り出すことで、相手の詠唱の選択肢を「MA」か「wk」か「ヒール」かくらいにまで狭めることができます。


◆キャストチョイスを固定しない◆
キャストチョイスというのはずっとやってるとなんとなく無意識で選んでる部分が多くなり、それが固定化してしまいがちです。お互いがそうなると、それが本当に最善手なのかの判断がつかなくなります。

だから、できるだけキャストチョイスは毎詠唱ごとにゼロに戻すように心がけます。これによって、今まで想像もつかなかったような手筋が発見できる可能性があります。将棋でいうとAIみたいな感じだろうか…。