今回の記事は続きものです。

前回の記事はこちら↓

挿画は全て自作です。

 

 

 

 

さて、

続きをお話します。

 

 

 

 

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その男性が去った後、

私は湖の上に立っていた。

 

 

この風景は私が創造したもので、

地球的な風景だが地球の湖とはかなり違う。

 

 

私自身も3次元の存在ではない。

 

 

 

 

 

 

 

私が裸足で湖面に立つと、

微かな波紋がゆっくり拡がった。

私の姿は何段階にも分かれて映っている。

 

 

 

 

長い裾の衣の足元、

その足元まで引きずるほどの長い黒髪。

 

 

 

髪は頭部でざっくりと結っているが

それでも衣の裾より長い髪だった。

 

 

 

顔は波紋の揺れではっきりは映らない。

 

 

 

周囲は森に囲まれていて太陽はなく曇った風景。

風もほとんどない。

 

 

 

 

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まるでその私の心が風景に反映しているようでもあった。

 

 

誰もいない。

森の音が微かに湖面に響いた。

 

私は、自身の姿にも、風景も見ていない。

ただひたすらガイアだけに意識を向けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

その後のことだ。

地球的な表現では、

ギリシャ神殿風の石造りの幅の広い階段を私の姿は登っていた。

 

 

うなだれて悲痛な表情だ。

 

 

上には頑丈な石柱に支えられた

巨大な石の建造物があった。

裸足の足に硬いザラザラした石の感触が当たる。

 

 

 

 

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憂鬱な気分でノロノロと私はその段差を上がった。

自分の選択がどれほど過酷な道に続いているのかわかっていたから。

 

 

 

最上段までくると、白い長いヒゲの男性が現れた。

キナリ色のローブを着ている。

 

 

 

 

彼は門番的役割の存在で顔見知りだったが

対面するのはとても久しぶりだ。

 

 

 

 

 

彼は私を見ると驚いたように言った。

 

 

 

「なんだね?」

 

 

 

私はポツリと言った。

「ガイア行きを希望します」

 

 

 

「本気かね!?」彼は驚いた。

 

 

 

「はい・・・」

私はうつむいたまま言った。

 

 

 

「そうか・・・深い訳があるんだろうが、

あそこは悲惨な状況だぞ」

 

 

 

「知っております」

 

 

 

「そうか・・・健闘を祈る」

彼は励ます口調だったが

同時に哀れんだ視線で私を見つめた。

 

 

 

 

 

 

階段を登り切ったその場所は

石柱が立ち並び、

石の建造物の入り口になっていた。

 

 

 

そして、そこから階段は下りになり

内部へと降りる構造になっている。

 

 

 

私にとってここは何度も通過した場所だった。

しかしずいぶん久しぶりの訪問になる。

 

 

 

 

 

外の明るい日差しは入らず、

内部は薄暗く、空気はひんやりし、異様な静けさが保たれていた。

誰もおらず私一人だ。

 

 

 

 

そして一番低い位置には

地球的表現で表すと「暗い水」が溜まっていた。

 

 

 

 

 

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水は濁っているわけではないが底は見えない。

そもそも水とは違うのだから。

 

 

 

私は階段がその液体状の中へと続いているのを知っていた。

 

 

 

これは次元と時空を超えるゲートであり

ポータルと呼ばれるものだった。

 

 

簡単な表現では「どこでもドア」だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

この暗い水に体を沈めて行けば、

その人が意図した星と時空に移動・転生できる。

 

 

この水には自らの姿が映ったりはしない。

ただひたすら通過する者へ無言で問いかけている。

 

 

 

”あなたの意図は明確ですか?

あなたの決意は堅固ですか?

あなたの祈りはゆらぎませんか?”

 

 

 

私はしばしその暗いポータルを見つめ

再び自身の意図を想った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガイアの美しい歌を復活させたい。

あの歌とあの星が失われるのは耐えられない。

 

私は・・・私の愛を切り捨てられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はどの組織にも所属しておらずチームも司令官もいない。

後ろ盾はなくたった一人だ。

 

 

私は詩人であり兵士ではない。

プランも目算もない。

 

 

それでも・・・ガイアが幸せを取り戻せなければ

あの麗しい周波数には蘇らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの星を失いたくない・・・。

 

 

 

あなたを愛しています。ガイア。

あなたを讃えたい。

 

 

 

 

あなたを讃える詩(うた)であなたを賛美したい。

 

それが私の祈りです・・・。

 

 

 

 

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私は暗い水に入る階段を降りて行った。

ゆっくり ゆっくりと・・・

 

私の姿は暗いポータルへと消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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以上が私が今生の転生前に起こったことです。

瞑想下でこれらを具体的に見て感じました。

 

 

現在ガイア:テラ:地球を救おうと、

多くの魂たちや銀河連合などが関与しています。

 

 

けれど私の場合はどの組織にも属せず

ただひたすらに「ガイアの歌を蘇らせたい」と言う

情緒的な想いだけで来ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の願いと祈りは人類を救うことが最優先ではなく

ガイアを救うことです。

 

 

 

しかしながら地球人:以下「テラン」と表記。

テランが賢くなり

本来の資質と機能を取り戻さなければ

ガイアへの破壊と汚染は終わらないこともわかっています。

 

 

 

たとえ侵略している異星人とそのハイブリットが完全に排除されても

テランが利己的で暴力的なエゴをなくし、

創造主が創ったものへの敬意と賛美を取り戻さなければ

 

ガイア自身と、

ガイアが育む動植物への暴挙はなくならないでしょう。

 

 

 

 

テランと呼ばれる地球人が「慈しむ心」を復活させ

ガイアと動植物へ慈愛の気持ち

優しさをもった行動を向けることができた時こそが、

自らが本当に救われるのです。

 

 

 

テランは自身の行為は鏡のように

自らに反射しているのだと気づくべきです。

 

 

 

 

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実のところ、テランの資質の大半は

愛情と慈愛を基本土台に構築されています。

 

 

 

 

テランが感じる「最大の歓び」とは、

自身の心の衝動を発端に

他者:動物やガイアを含む他者:に対し、

なんらかの行動を起こした時、

 

 

 

 

その相手にとって本当に役立ち、

彼らが幸せを感じた時です。

 

 

 

利益ではなく、

自身のハートから湧き出た衝動で他者が幸福を得た時、

テランの魂は震えるような至上最大の歓びを得るのです。

相手からの感謝の有無など関係ありません。

 

 

 

 

ハートから湧き出た衝動で

他者が幸福になると自らが最大の歓びを感じる。

歓びで歓びを得るのです。

 

利益は無関係なのです。

 

 

 

 

この美徳が地球人:テランの特異的な資質です。

そして事の大小は無関係なのです。

 

 

 

心から湧き出る行為を互いに与え合いたいのは率直な愛です。

愛の循環がテランにとっての最大の動力でありエネルギーなのです。

そしてそれが魂にとっての幸せなのです。

 

 

 

 

 

宇宙に存在する多種・多様な異星人たちが

同じ資質を持っているわけではありません。

その真逆な資質を持った種族もいるのですから。

 

 

テランの高貴な資質が損なわれたのは

悪意をもって支配した異星人たちの影響も多大にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今生において社会情勢に対し辛口です。

あまりにも粗雑で暴力的で

さらには騙されやすいテランの愚かさに呆れているからです。

 

 

 

しかしテランが内包している気高い資質を私は知っています。

それをテラン自身が取り戻すことも私のミッションの一部です。

 

 

 

 

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私が今生で努力してきたことは

とても個人的な方法で孤独な道です。

 

これからもう少し孤独な旅は続くでしょう。

長文をお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

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