ウタマロショート ストーリー:
【神様、私は美しくなるにはどうすればいいのですか?】
「神様私は美しくなるにはどうすればいいのですか?」
「服を脱いでごらん」
「それは無理だわ、恥ずかしいし・・・。
それにこの服を脱ぎたくありません」
「なぜかね?」
「もうずっとこの服なの。
慣れているし着ていれば安心だから」
「それはもったいない。
あなたはその服より
ずっと美しい素肌を持っておるのにな」
「イヤなものはイヤ。
でもどうにかしてください。
私…美しくなりたいんです」
「じゃ、望みを叶えてやろう。
嵐くん頼んだよ」
=ゴォォォ=
「キャァァァ!
何すんのよぉぉぉぉーーーー!」
=服、吹き飛ぶ=
=いっときの空虚な間=
*
「嵐は去ったよ。
見てごらん。水たまりに映った自分を」
「イヤン!神様のバカ!!恥ずかしい!!」
=彼女、体をくねらす=
「ほら、ごらん。
ピュアで可愛らしく、創造的な姿。
これが真実のあなたの姿だ」
「・・・・・・・」
「美しくなろうとする必要などない。
すでに美しいのだから」
=彼女、言葉を失って自分自身に見入る=
「私・・・
どうして今まで服なんか着ていたの?
こんなにも美しいのに・・・!
こんなにも輝いていたのに・・・!」
☆.。.†
:*・゜☆.。
†.:*・゜
完
☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜
素敵な一日を。
(*゚ー゚*)