医学は、決して独立した科学ではありません。
思想、宗教、文化といった背景が、前提となる病の概念を規定し、医学や医療技術を生み出します。
西洋医学と東洋医学を例にとって見てみましょう。
西洋は「善悪」の基準と合理主義に基づき、善が悪を駆逐することで統合しようとします。また、自然をコントロールすることで全体性を保とうとします。(ある専門家は一神教の思想の特徴だと説いています。映画でも悪と闘うストーリーは多いですね)
東洋は陰陽理論に見られるように、どちらかが肥大化することは一方の弱体化を招きバランスを失するので、中庸にすることで統合しようとします。そして、自然に還ることで全体性を保とうとします。(中国医学の根底となる天人合一思想など)
西洋医学は、病と戦います。がん戦争、がん殲滅などの言葉が使われます。抗ウイルス、殺菌も同様です。自分の細胞の設計図である遺伝子でさえ、一旦、病を引き起こす変異をすれば悪者扱いです。特長としては、緊急性があって応急処置を必要とする場合は、とても役に立ちます。
一方、東洋医学は、体に余分なものがあれば排し、足りないものがあれば補う。つまり、引き算と足し算を組み合わせて本来性を回復しようとします。心身のブレ度を探り適切な修正法を施すことで、本質的な改善を目指します。
医学といえどもベースとなる“物差し”がちがうことを理解しておくと、使い勝手がよくなります。
【今後のイベント情報】
*4/19(土)ワンコインお茶会 13:30~15:30
(会場数名+zoomライブ)
*5/18(日)体験談&交流会 13:30~15:30
(会場先着15名+zoomライブ)
「しあわせのスイッチ~卵巣がんステージ3から6年」
ゲストスピーカー:山岡あや さん


