「標準治療こそエビデンス(科学的根拠)のある最も有効な治療」
それは確かにそうなのです。
しかし、がん医療の現場では必ずしもそれだけで患者さんが満足を得られていないのも現実です。
なので患者さんは様々な療法を試みようとします。
それを、
【保険適用の標準治療vs未承認の療法】として一刀両断的に論じてしまうと、医療の狭間で路頭に迷う患者さんが生まれてしまいます。
6年前に大腸がんステージ4の患者になった山崎章郎医師は、自身を実験台にして構築した「がんを悪化させないプロトコール」を医学的に検証する臨床試験に挑みました。
*1年間、NHKが密着取材したBSスペシャルが放送されました(初回放送2025/3/16)
ステージが進んだがんこそ、一律なプロトコールで医学的に認められるような結果を出すのは難しいのを承知でのチャレンジには頭が下がります。
がん診療ガイドラインも選択肢が増えるといいですね。
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