お電話がありました。
「○療法の全国大会のチラシに、いずみの会のお名前を掲載してもいいですか?」
お断りしました。
以前のいずみの会では、特定の療法を“普及”させている方に講演してもらっていたことがあります。会として積極的にお薦めしていたわけではないでしょうが、今ほどそういった療法の情報が入手しにくかったことや、標準治療の選択肢が少なかったという事情があったかもしれません。また、がんについても生活習慣を見直す機運が高まりつつあった頃のように回想します。会の出版物も自然療法に言及していましたし。
でも今は、特定の療法をお薦めすることも、否定することもありません。
統合医療に携わるドクターにお話いただくことはありますが、その場合も療法についてではなく病気や人体、治ることに関する見方、考え方をお話くださる方にお願いしています。
また体験談をお話くださる方も、ご自身の成功体験を押す方はご遠慮願っています。
(知名度やカリスマ性があっても他の療法を強く否定する方、他者へのリスペクトに欠ける方には特に気をつけています)
つまり、「此処に立ったらこんな景色が見えるのですよ」というご提案です。
どの位置に立って歩み出すのかは、ご本人の自由です。
ただ、その足場はちょっと危ないかもという時は一言お声掛けします。
標準治療のルートをやみくもに避けて迂回しようとしている方には、その真意をお尋ねもします。
ご自愛のための視座を見つけていただけたら幸いです。
