広野さんに講演を依頼したのは、年初のご挨拶状を思い出したからです。
多重がん(乳がん・卵巣がん)から30年。同時に立ち上げられた患者会「金つなぎの会」も30年。節目のお便りでした。
そこにはこう書かれていました。
「人生はどこかで誰かに借りたご恩をいつか誰かにお返しする旅」
そうはいっても昭和16年生まれの広野さん、取材でお会いした10年前の精力的な活動はペースダウンされているだろう・・・。
とんでもない見当違いでした。恐縮してしまいました。
温和な語りには揺るぎない信念が通底しています。活動の様子から伝わる熱量は10年前と幾分も変わりません。
「がんは日常の積み重ね。だから非日常を楽しみましょう!」
新年会、観梅会、観桜会、日帰り旅~海外旅、Xmasパーティと楽しい企画が目白押し。
地元で「がん医療を学ぶ会」「命の出前授業」「がん難病なんでも相談」などの活動もされています。
患者会運営の再構築をしているいずみの会理事にとってもたいへん勉強になるお話でした。
広野さん、ありがとうございました。
*次回の定例講演会は9月7日(土)
講師:志賀一雅さん(工学博士 脳波研究者)
「脳波研究者が大腸がんになって取り組んだこと」
*いずみの会公式サイト
