不登校の親の悩みあるあるの代表的なものに、「ゲーム依存になっているのではないか」「ネット依存になっているから、学校に行かないのではないか」というものがあります。

 

 

そして、対応策としては、「ある程度制限する」と書いているものもあれば、「むしろ制限しない方がいい」と書いているものもあり、親も判断に苦しくところがあるのではないでしょうか。

 

 

私自身は、無制限派です。今日はそれについて、私の考えをご紹介します。

 

 

私がどうして無制限で良いと思うのか、ですが。まず大事なのは、そもそもゲームやネットに没頭せざるを得ない精神状況にあるかどうか、ということを理解する必要があります。

 

 

学校に行くのが辛い、もしくは学校に行けない自分と直面できない、暇だと自分を責める考えしか浮かばないなと、ゲームやネットに逃げてしまう背景には、多くの場合でそうせざるを得ない背景があります。この場合、ゲームやネットは「お薬」みたいなものです。一時的な逃避行動に思えてしまい、逃げる姿勢が受け入れられないかもしれませんが、逃げないと心を保てない場合もあります。その場合は、ゲームやネットを制限したり取り上げてしまうことは、子どもの心をさらに追い詰めることにしかなりません。

 

 

我が家の場合、不登校になった息子たち2人とも、ゲームやネットに没頭していた時はそんな状態でした。そして、話に聞く限り、ほとんどの子どもがちが同じような状況に思えます。だから私は、ゲームやネットを制限しない方が良い、と考える派です。

 

 

逆に、ゲームやネットが楽しすぎて、他の生活がままならないという場合もあると思います。この場合は対応が少し違ってくるかもしれませんが、こちらにしても、私は基本的な対応は変わらないのではないかと思うのです。

こちらの場合は、まず、「衣食住」にどれくらい影響が出ているか、がポイントです。食事もままならず、本人もお腹が空いてゲームやネットを辞めたいのに辞められない。眠たいのに辞められない。お風呂に入りたいのにその時間も惜しくてゲームを続けてしまう。この場合は、本来の「依存症」の状態に近しいと思います。

この場合、「命」の危険に踏み込んでもゲームやネットを優先してしまう可能性が高い。だから、本人がゲームやネットの世界から、現実の世界に戻ってくるように、現実の世界にゲーム以上の魅力を感じてもらうことが大事だと思います。

 

 

 

ただ、私自身がこの数年で、たくさんの不登校ママさんやパパさんの話を聞いてきましたが、後者のケースには1人も出会したことがありません。もちろん、私の経験の範囲内の話だけですが、これでもざっと数えると、200人以上のケースは見聞きしています。だから、本当の依存症ってそれくらいレアケースだと思うんです。

 

 

以上の経験から、再度書きますが、私自身はネットやゲームを制限しない方が良いと考えています。今それが必要な子は、ゲームやネットがお薬であり、命綱だと思うから。

 

 

そして、ゲームやネットの世界って、どんなに楽しくて刺激的でも、いつか必ず飽きてきます。特にゲームは、所詮架空の世界の話。どんなに意外な展開があるように思えても、人間が考えている以上の驚きはないんです。だって、人間が考えて作っているものだから。

逆に現実の世界は、考える以上のことが起こります。ゲームよりも刺激的で、実は面白いのは現実の世界の出来事です。

 

 

だから、「ゲームにはいつか飽きる」と言われています。

 

 

ネットの世界だけは、画面の向こうに人間がいる場合もあります。でも、その「繋がり」を求め出した時点で、すでにその子の心は、外の世界につながることを求めています。そのままネットを通した人間関係で満足する子も、いるかもしれません。それはもう、世界が昭和とは違ってきているので、ある意味受け入れないと行けない変化ではないでしょうか。

 

とはいえ、ずっと画面に向かっている子の姿を見続けるのは、心配になる気持ちも理解できます。私自身もそうだったから。

 

その場合は、最初に書いたように、「今、その子にとって、どのような状況でゲームやネットに世界に没頭しているのか」を見極めることが大事です。

 

 

心が辛くてゲームやネットに逃げているなら、心が回復するまでとことん逃げさてあげてください。

その次のステップとして、単に楽しくてやっているならば、今楽しいと思える世界を、現実に向けて一歩広げるアプローチくらいは、やっていいのではないかなと私は思います。

 

 

さて、では「一歩広げるアプローチ」とは何か。それについてはまた次回書いていきます。

 

 

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