夏休みなどの長期休みは、不登校の子にとっても心がホッとする時期です。普段ずっと夏休みみたいなものだから、と、親は思いがちだけれども、周りもみんな休んでいるという状況は、やはり気楽なようです。

そう思うと、普段気楽におうちで過ごしているように見えていても、心の中では葛藤が続いているのかな、と察しやすい時期でもあります。

 

 

さて、子どもも少し気がラクそう。そして、親も学校のことを考えなくていいからやっぱり少しだけほっとする夏休み。

せっかくのお休みだから、お出かけや帰省を計画するご家庭も多いかもしれません。

 

 

どうかな、と誘ったら、子どもも行くと言う。だから計画した、という方へのメッセージを今日は発信します。

 

 

その計画、本当に子どもは心のそこから行きたいと思っていないかもしれないから。

また、計画の時は行きたいと思っていても、実際に当日になると、行けなくなる、行きたくなくなることもあるから。

どうか、その可能性を考えておいて欲しいのです。

 

 

 

子どもって、本当に親に気を遣う。私たちが思っている以上に、気を遣っています。もしかしたら、その気の遣い方が少しずれていたり、幼かったりすることがあるから、親は気がつきにくいこともあるけれど、間違いなく気を遣っています。

 

 

かく言うわたしも、わたし自身に気を遣われていることを気がつかずに、たくさん失敗をしてきました。特に不登校初期の夏休みは、無理やり帰省を実行して、次男にかなり負担をかけました。

 

 

わたしとしては、「よかれ」と思って計画し、実行したもの。そして、夫や義理実家、わたしの実家のみんなも、「たくさん楽しい思いをすれば、元気になるんじゃないか」と言う気持ちから、本当に心を砕いてくれました。

 

 

でも、本人にとっては、負担でしかなかった。

 

 

 

義理実家から、わたしの祖父母の家に向かう新幹線に乗る直前、足がすくんで動けなくなってしまった次男。改札も通っているし、切符を無駄にする決心もできなかったわたしは、長男に荷物を託し、次男を引きずって無理やり新幹線に乗せました。

 

 

その時に次男は泣きじゃくりながら、「お母さんは、僕の意見を聞くフリをして、結局自分のやりたいようにやる!!!」と言いました。

 

 

あの光景もあの言葉も、8年経った今も鮮明に覚えています。

 

 

ただ、わたし自身の「よかれ」がいらないこと、確かに次男のためと言いながら、自分のエゴを貫いていることに気付かされ、わたしが変わるきっかけの一つになった出来事です。

 

 

 

 

 

 

 

結局、楽しいこともあったけれど、大きな傷にもなってしまった出来事です。

 

 

あれから8年が経ち、おそらく次男は忘れていると思うけれど、まだ小さかった次男に大きな傷をつけて、わたしへの信頼を失うことにもなったあの出来事は、忘れることはできません。

 

 

ただ、あの時、数年ぶりにわたしの祖父と息子たちを会わせることができたんですよ。あの時が、生前の祖父と息子たちを会わせることができた、最後でした。わたしも、生きている祖父に会ったのは、あれが最後。遠方だから、なかなか難しくて。祖父は初孫のわたしを一番可愛がってくれたから、それは本当に良かったと思う。

でも、そこまで無理をしなかったら、もっと回復が早くなっていて、もっと楽しい気持ちで、わたしの祖父と次男を会わせることが出来てたのではないかな、という後悔もぬぐえません。

 

 

 

そんな経験もしたわたしだけれど、それでもやっぱり、「よかれ」だけで先走ることは、やっぱりやめて欲しいな、と思う。もしやるのであれば、ママがやりたい、ママのエゴだから、というのを理解した上で、やって欲しい。

 

 

そうすれば、結局行けなかった時や、楽しめなかった時は、「してあげたのに」というフラストレーションだけは、感じなくなると思うから。

むしろ、「親が無理やり計画して、合わせようとしたんだもんね」という、感謝の気持ちが湧いてくると思うから。

 

 

 

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