昨日、長男の通っていたキャンパスで、卒業生を送る会がありました。保護者も参加できたので、担任の先生のもご挨拶がしたかったし、仕事前だったけれどわたしも参加してきました。
気軽に参加した会だったんだけど。思った以上にとても素晴らしい会でした。
長男のキャンパスでの卒業生は、今年は54名とのこと。それぞれの担任の先生が担当の生徒の名前を読み上げ、通学コースの卒業証書をキャンパス長から渡してもらったんだけどね。
実はわたし、こういう式典ってめちゃくちゃ苦手なの。作られた感じがして、本当に好きになれない。^^;
でも、今回の会は本当に素敵でした。
一番の理由は、手渡しする卒業証書が、表彰状になっていたんです。しかも、賞の名前が全員違うの。
「ジャニオタで賞」「レーサーの卵で賞」「留学の申し子で賞」など、その子がどんなことが好きで、どんなことを頑張ってきたかが一言でわかるタイトル。中には、「麻雀を愛し、愛されたで賞」「バイトリーダーで賞」みたいな、クスッと笑えるタイトルも。笑
冒頭に読み上げる文章も、それぞれ違いました。めっちゃおもしろかたのは、「皆勤賞で賞」の子が、なぜかいなかったのね。あれって思うと、「雨の日も風の日も、負けることなく必ず登校していたにも関わらず、今日に限って遅刻してしまいました」なんて人がいて、内容にもアドリブにも笑ってしまいました。
あと、「学校よりもややバイトに通う日数の方が多く、どんどんランクアップしていきました」って子もいたなあ。笑
うちの長男は、「文豪の卵で賞」でした。説明は、「沢山のやりたいことの中から、小説家になりたいという目標をみつけ」みたいな感じ。小説家になりたいところだけじゃなくて、「沢山のやりたいことの中から」ってことを、担任の先生が理解してくれていたんだなって思えて、すごく感動して。
そんなつもりなかったのに、泣けました。
いやーだってね、タイトルが「卒業生を送る会」だったから、こんな式典じゃなくてイベントみたいな感じかと思ってたんよね。だから、服装も仕事用の服で行ってて。周りの保護者みーんなスーツだったから、焦ったわ〜。笑
それくらいのかるーい感じで行ってたから、まさか泣かされるとは。
でもねえ。やっぱりさ、通信制っていろんな子がいるじゃない。不登校を経験しない子もいるかもしれないけれど、それでも選択肢に「通信制」が入ってくる時点で、いろんなことを考えた子だと思うんだ。
ここにいる全員に、それぞれのドラマがあったんだろうな、きっとたくさんのハードルがあったんだろうなって思うと、それだけでやっぱり泣けてしまう。
あなたたちみんな、同じ年の子たちよりも、きっといろんな経験をしてきたし、たくさんのことを考えてきてるんだよ。それだけでもう、十分素晴らしい。どうか、胸を張ってこれからも生きていってほしい。そんな風に思いました。
そして、長男の担任の先生からの言葉も、とても良かった。とても若い先生でね。先生自体が初めてだったみたいなんだけど、「自分が生きてきた世界が、どれほど狭かったのか。それを突きつけられる毎日でした」ってことをおっしゃっていてね。
それを聞いた時に、この子たちは、自分らしく生きていく姿を見せているだけで、ひとりの人間の価値観をひっくり返してしまうくらい、パワーがあるんだなって、感動したの。
本当に、「生きているだけで素晴らしい」を体現しているんだなって。
だからさ。今、もしかしたら、あなたのお子さんは、おうちにいるだけかもしれない。
卒業式に行けない子も、いると思う。
でもね、そうやって生きているだけで、長男の担任の先生のように、価値観がひっくり返されるような経験を、誰かに与えられる可能性があるんだと思うんだ。
リアルで人と会わなくても、もしかしたら、オンラインで、すでにそんなことをしているのかもしれない。
見えないと、もどかしいかもしれないけれど。
卒業の年のみなさん、本当にお疲れ様でした。
そして、お母さんたちも、本当におめでとうございます。
式典に行けても行けなくても、卒業には変わりありません。どうか、これまでの道のりをしっかりねぎらって、自分自身に「よくやったね」と、言ってあげてくださいね。
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