長男は自閉症スペクトラム(ASD)の診断をもらっています。特性の中で、とにかく自分がなんでも一番じゃないと気が済まない、「一番病」といのがあります。
不登校の子の中にも、自分を苦しめる思想として、「0ー100思想」を持っている子もいると思いますが、それと似たようなもんです。
とにかく一番じゃないと気が済まない。
完璧にやらないと、無駄と思う。
一息に理想に達することができないと、我慢できない。
この思想は、いろんなことの弊害となっています。学習をしたいと思っても、「学んだことを、1回で理解できないと無駄だ」と言いますし、読書に関しても、「1回読んで、全て理解できないと無駄」と思うので、読書から遠ざかってしまうという、本末転倒な感じ。
「楽しむ」ことを目標にすればそれでいいのに、「理解できないなら楽しめない」と、一蹴します。
どうしたもんかなあと思っていましたが、いつも読んでいるブログで似たようなことが書いてあり、そこに、「2歳や3歳の子が、ゲームに負けて暴れるのと一緒」というような記載がありました。
そういえば、長男は小学生くらいまで、たとえじゃんけんでも、負けたら大暴れしていました。鬼ごっこやかけっこなどでも同じで、この特性が学校や学童での生活や人間関係を、本当に難しくしていました。
暴れるたびに、いろんなところから電話がかかってきたり、謝りに出向いたりしたもんです。
ただ考えてみれば、ゲームに関していえば、負けても納得できるように、いつのまにかなってるんですよね。もちろん、コツコツと療育に取り組んできた結果と、本人の成長との両方によるものだと思いますが。
こう考えてみると、今悩ましい長男の一番病も、幼さの現れなんだなと思ったら、ものすごくストンときました。
発達障害の子は、理性を司る前頭葉の発達がゆっくりです。精神年齢は、実際の年齢の7割がけと言われていますが、凹みがあるところがそれ以上に遅いと、長男を見て感じています。
うちの長男は、特に一番病の特性が強いので、そこはまだまだ幼稚園レベルのように感じます。
ただ、ゆっくりではあるけれど、成長しないわけではない。長男に対して、30歳くらいまでで、色々落ち着いたらいいなあと思っていましたが、一番病に関しては、30歳くらいでもう少し緩めばいいかな、くらいの意識でいた方がいいかもなあとふと感じました。
心理学でも、「一番病」のことは出てきます。やはり根本には幼さがあると聞いていたのに、すぐ忘れちゃうなあ。
幼さであれば、一番病に関しては、もう少し接し方を変えてみてもいいかもな〜。色々チャレンジしてみます。
【関連記事】
個別相談については、こちらをお読みください。
運営スタッフをしています。
アメンバー申請について →★