ネットニュースで『ヤマモモのタネを食べた中国女性が腹痛』との記事を読んだ。

事実を伝えるのみの内容。

何故、彼女をそうさせたのかを知りたくて中国新聞記事を探してみた。

杨梅籽吃了有什么好处?(ヤマモモの種を食べる利点は何ですか?)

ヤマモモの種は脚気や膿疱の伝統的な漢方薬の原料になるが、彼女が期待したデトックス効果は無いみたい。

種を潰し、水で希釈使用すると水虫には効くとの記事も。

種を食べると、腸が解毒され、美しくなれるという噂が中国であるらしく、これを妄信してしまったのが真相。

女性の美への探求心、恐ろしい。。

結果的には、下剤を沢山飲まされスッキリしたのだから目的の半分は達成したのかなww

 

ヤマモモ記事が気になったのには訳が有る。

先週、友人より自宅採取の実を頂き、小瓶にヤマモモ酒を仕込んだ。

やり方は日本流で。

中国では2種類ある。

ひとつは日本と同じ、もう一つは酒(ホワイトリカーなど)を使わない。

杨梅酒(无白酒;白酒なし)、日本では桃だが中国では梅。

酵母と果実の糖と追加した砂糖が発酵し自らがお酒になる。

これで作ると濃厚&低度数のヤマモモ酒が出来るが、日本でやるとお縄になるw

(先進国にしては珍しく、日本ではお酒を造っては駄目と法律で決まっている)

日本の酒税法ではアルコール度数が1%未満の飲料しか作れない。

 

普通の梅は中国では青梅。

蜂蜜青梅酒と言うのがある。

蜂蜜の活性酵母と青梅の表面の天然酵母を使用して自然発酵させ、定期的に砂糖を加える。

糖は酵母の餌、無酸素環境で糖をアルコールに変換する。

自然発酵の蜂蜜梅酒は、漬け梅酒よりも香りがよくまろやかで、アルコール度数は約10〜15度となる。

(でも、日本では絶対にやってはいけません!梅だから口酸っぱく言っているのではありません。)

 

中国の参考レシピです(知識として見て下さいw)

作業開始から発酵終了までは25℃以上

青梅       2400グラム

蜂蜜       900グラム

7日までは清潔にする必要があるため、瓶は密閉状態。

(ボトル内を頻繁にかき混ぜる必要はある:その時に排気がされる。)

キビ糖 300グラム(8日目)+ 300グラム(22日目)追加

(発酵で炭酸ガスが出るので、都度排気は必要:密封では爆発します)

その後、冷暗所に一年寝かして完成。

 

今日の富士山

雪が少~し残るが完全な夏山

昼もなかなか良い!

夕刻、傘雲が。

明日は曇りだが、夜中通り雨が有るとの事だ。