新潟県三島郡出雲崎町(旧出雲崎遊廓) | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

寺泊に別れを告げ、国道402号線を真っ直ぐ出雲崎町へ。出雲崎町にも嘗て遊廓があったことは事前に調査済み。しかし例によって情報が少ない。








お馴染みの笹川正榮氏の著書にも「昭和六年資料で、娼妓の数は約八十人くらいとある。店は陰店を張っており、居稼ぎ制であった。御定まりは一時間で一円五十銭、一泊は六円見当であった」と僅かな行数に留められています。
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遊廓があった場所は笹川氏の著書によると「石井町」。あっさりと場所の特定を完了しました。
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高台から石井町を望んでみました。日本海沿いの遊廓跡地・・・・・絵的に最高だとは思いませんか?
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廓内に入る前に地元図書館にて遊廓関連の書籍を探してみました。ただ今の時間は閉館ギリギリ。可愛らしい係員の女性に当方の目的を名乗ると、遊廓と言うキーワードに随分関心を持たれたよう。これは彼女の営業トークではないと私は信じたいものであります。
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結果から言うと寺泊のように遊廓の四方山話を記録した書籍は見付かりませんでした。しかしながら、往年の屋号などが記された町史(出雲崎編年史)を発見。以下に引用致します。




(以下引用)

明治期 尼瀬・出雲崎の遊廓

明治十年前までは、当町遊廓は尼瀬、出雲崎の両町にありしが、尼瀬町の火災後出雲崎に合併す。尼瀬には栄屋・礒吉・桑名屋・塩屋三之丞・おまちや・成田屋・荒木屋・佐久間などあり。出雲崎には小竹屋・けんどんや・かげんだ・柏屋・源七・半左衛見・平七・山城屋・高井・高島・岩七・善蔵あり。明治に入りて今の秀造・豊サ・半七・山崎など起る。現今出雲崎遊廓十五楼中、栄屋・礒吉の二楼は尼瀬より移来る。其他は廃家又は転業す。


(引用ここまで)




旧出雲崎遊廓の廓内へ足を運んでみましょう。
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夕日の所為か抜群の雰囲気ではありませんか。
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田舎町ではお馴染みのキリスト看板です。やはりこの町にもありました。やや強い口調。
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旅館もちらほらと。上記に引用した町史に似たような屋号(山崎。堀善=善蔵?)を確認出来ます。転業旅館なのでしょうか?
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近くには下記のような魅力的な建物が何軒も連なっておりました。
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夕日を拝むために海沿いへ近付いてみましょう。
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綺麗な海岸道路です。
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白痴のような顔で海岸道路を歩く私。~都会の暮らしに疲れ果てた男が出雲崎に流れ着いて人生をやり直す・・・・~そんな安っぽいドラマを即席で思い付きました。続きは考えていません、悪しからず。
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缶コーヒーを片手に日本海を拝む。

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