愛知県名古屋市中川区(旧八幡園)① | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

後ろ髪を引かれつつ金津園を後にし再び名古屋駅へ。通勤通学の時間と被っているのか電車内は少し混雑していました。












JR尾頭橋駅に到着。今回の目的地は旧八幡園です。この駅は「ウインズ名古屋」の最寄駅として知られております。昔はまさに「飲む・打つ・買う」の街だったわけであります。

ある方のサイトにはウインズ名古屋と赤線を引っ掛けて「今も昔も赤鉛筆に由来のある街」とありました。なるほど、上手い事を言いますね。
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駅前には西古渡神社が鎮座されております。神前に一礼してから八幡園散策を始めましょう。
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参考までに地図を載せてみます。青線で囲った部分が尾頭橋公園。この公園を囲む道路沿いに遊郭~赤線時代の遺構が残っていました。当時の地図を確認していないので、何とも言えませんが、朝日医院横の幅員が広がっている道路に大門があったのでしょうか?
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尾頭橋公園を撮影。こちらの公園にはステージがあります(小さく写っていますよね?)。ステージには金魚の絵が描かれています。金魚=遊女と言う説もあるようですが、八幡園に関して言えばそれは俗説だとか。そう言えば京都の五条楽園でも、金魚=遊女の逸話がありました。
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八幡園についての情報を列記すると・・・・・・



「嘗ては花街で芸妓中心の街だった」

「その芸妓も元は飯盛女と呼ばれる女性だった」

「中村遊郭から流れてくる女性もいた」

「芸妓中心の街から娼妓中心の街になり遊郭へと転じた」

「名古屋空襲で戦前からの妓楼は殆ど焼けた」

「尾頭橋公園は戦前には無かった」






・・・・・街を歩いていて気が付いたのですが、結構古そうな妓楼風の建物が多いのですよ。それらは全て戦後の赤線時代に建てられたものだと言うことなのでしょうかね?その辺は謎です。







このような看板を見るとすぐに東京玉の井にあったと言われている「ぬけられます」を思ってしまいます。実物を見たことはないのですが(笑)銭湯の「八幡温泉」裏側にて撮影。
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マンションの「ロイヤル尾頭橋」を背にして道路を撮影。右手に妓楼が見えますね。こちらは後日じっくりとお見せしますよ。この建物の玄関は素敵なカフェー建築調でした。
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「八幡温泉」です。私の背後には地元の女子大生と思しき二人組がガールズトークを展開しておりました。本当は写真に見えるクルマの横に彼女たちはいたのですが、私がカメラを取り出すやいなや会話を止め、まるでモーゼの十戒で海が割れる描写の如くサァーーっと二手に分かれて背後へ回りました。私の姿にモーゼを照らし合わせたのでしょうか?いいえ、きっと違います。単に変なオジサンが現れたと思われたのでしょう。
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「八幡温泉」から「尾頭橋公園」へ続く道路。
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現在は民家として使用されている建物も往年を物語る香りがします。
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「尾頭橋公園」を囲む道路。
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上記に同じく。
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