ストラディヴァリウスが鳴り響く | 住友生命いずみホールのブログ

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弦楽器製作者、アントニオ・ストラディバリが息吹を与えた楽器たちが今年も住友生命いずみホールを響かせますキラキラキラキラ

日本音楽財団よりストラディヴァリウスを貸与されている世界トップクラスの演奏家たちが集う「ストラディヴァリウス・コンサート2023」です。

 

今年は、今世界的に注目を集める若い名手3名が出演します。

 

宝石赤キム・スーヤン(ヴァイオリン)

  ストラディヴァリウス1702 年製ヴァイオリン 「ロード・ニューランズ」使用。

       (c)Sophie Williams

 

2018年より、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席コンサートマスターを務めるキム・スーヤン。彼女は、現在の相棒であるロード・ニューランズとの出会いとその存在を以下のように語ります。

 

「ロード・ニューランズを弾いた瞬間、”これは私の声だ!”と直感。8-9年と弾きこんで関係を強めた今は、”私のように鳴る”と思います。長く探してきたこの音をヒットしたこの楽器はある意味、私にとっての教師でもあります。(サラサーテ8月号より引用)

 

 

宝石ブルーパブロ・フェランデス(チェロ)

  ストラディヴァリウス1696年製チェロ「ロード・アイレスフォード」使用

 

(C)IGOR STUDIO

 

チェロのパブロ・フェランデスは、レーピンやアルゲリッチ、クレーメル等との共演を重ね華々しい活動を繰り広げています。

彼が貸与楽器と出会った瞬間も同じく、”師”と感じたそう。

 

「ロード・アイレスフォードはおそらく私にとって”第3の恩師”です。この美しい楽器から多くを学ぶと共に、入手して間もなく”言い訳はできないぞ”と観念しました。この世に存在する色彩のすべてを表現できる楽器を用いて、過去の偉大な弾き手たちに匹敵する音を出せるかどうかは、ひとえに私の腕に掛かっているからです。そして、10年間を共にした現在、”私たち”は驚くべきチームになったと確信します。(サラサーテ8月号より引用)

 

 

宝石赤マリア・ドゥエニャス(ヴァイオリン)

  ストラディヴァリウス1710年製ヴァイオリン「カンポセリーチェ」使用。

 

        (C)Tam Lan Truong

 

2021年のメニューイン・コンクールで優勝を果たした20歳のマリア・ドゥエニャスは、今秋の公演が日本デビューとなります。

最近、日本音楽財団より貸与された楽器について、このように語ります。

 

「私は自分の音質を向上させるため音色の可能性を探し続けていますが、ストラディヴァリウスが私の耳を新しい色合いへと開いてくれるものと確信しています。すでに始まっているのかもしれません。(サラサーテ8月号より引用)

 

彼らに加えて、弦楽器奏者から絶大な信頼を得るピアニストの江口玲も登場。二重奏から三重奏、四重奏をお届けします。

銘器と名手が出会い生まれるハーモニーにご期待ください音符

 

◆ストラディヴァリウス・コンサート2023

 

【日時】2023年9月22日(金)19時開演

 

※詳細は、こちらをご覧ください。

 

【主催】日本音楽財団

     住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕
【共催】社会福祉法人 日本ライトハウス

【助成】公益財団法人日本財団