こんにちは。企画担当です。
前回のブログで2月8日のいずみシンフォニエッタ大阪 第43回定期演奏会では「2つの初体験」をご用意していると書きました。
1つ目は、中村滋延作曲《善と悪の果てしなき闘い 第一章》の世界初演。
そして、2つ目の初体験は、マーラーの名作《大地の歌》の新しいバージョンでの演奏を発表することです。
プログラムアドバイザーで作曲家の川島素晴がいずみシンフォニエッタ大阪の編成に合わせて当公演のために編曲を施した力作です。
この作品のテノール・ソロを務める望月哲也から公演に向けて、メッセージが届きました
《大地の歌》に寄せて
グスタフ・マーラーの声楽作品、特にテノールが関われる作品は多くないと思います。「さすらう若人の歌」や「子供の不思議な角笛」は調性感からして低音域の歌手の音色が適していると思うのですが、そんな中「大地の歌」は『テノールとアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲』という、私にとっては非常に嬉しい副題!付いているのです。
私にとってこの曲のアイドルは師匠であるエルンスト・ヘフリガー。ヘフリガー先生はブルーノ・ワルターとの録音があって、ものすごくヒントを貰いました。やはりマーラー、オーケストラは強烈に大きな編成。その中で発音のニュアンスや声の色を意識して、よくありがちなヘルデン・テノールの演奏とは一線を画すアプローチをしています。私自身も決して大きな声ではないので、ものすごく参考にしています。
そんな時に今回の川島素晴さんによる、いずみシンフォニエッタ版!の編成。この曲の「交響曲」でなく「歌曲」作品である部分を、より一層感じられるのでは、と今からリハーサルが待ち遠しいです。
望月 哲也
他では聴けない、いずみシンフォニエッタ大阪版《大地の歌》をお楽しみに
いずみシンフォニエッタ大阪 第43回定期演奏会
【日時】2020年2月8日(土)16:00開演
【出演】望月哲也(テノール)/大西宇宙(バリトン)
飯森範親(指揮)/いずみシンフォニエッタ大阪
【曲目】中村滋延:《善と悪の果てしなき闘い 第一章》 (2015/2017 世界初演)
G.マーラー(川島素晴編):《大地の歌》
【料金】一般=¥5,000 学生=¥1,000
※公演の詳細は、こちら。