こんにちは、企画担当です。
11月にスタートした古楽最前線シリーズはお楽しみいただけておりますでしょうか?
今年度はあと残り2本、Vol.4アンドレアス・シュタイアーによるチェンバロリサイタルと、Vol.5オペラ《ポッペアの戴冠》をお届けします。
今日はこのどちらにも登場する楽器、チェンバロに注目してみようと思います。
チェンバロは14世紀にはすでに存在していた歴史ある楽器です。
チェンバロはイタリア語で、英語ではハープシコード、フランス語ではクラヴサンと呼ばれます。
グランドピアノのような形をしているものが多く、ピアノの先祖と思われがちなのですが、実はそうではないのです。
見た目は似ている二つの楽器ですが、音を出す仕組みが異なっています。
ピアノは鍵盤を押すとハンマーが連動し、弦を叩いて音を鳴らす「打弦楽器」です。
一方チェンバロは鍵盤を押すと爪のついた部品が上下して弦をはじく「撥弦楽器(はつげんがっき)」に分類されます。鍵盤楽器ですが、ギターや箏と同じ仕組みで音を出します。
ピアノは強く叩けば音が大きくでます。しかし、チェンバロは鍵盤を強く叩いても音の大きさはあまり変わりません。
パッとみてわかる違いとしては白鍵と黒鍵が逆の色をしていることです!チェンバロで「猫踏んじゃった」を弾くときは白鍵を弾くことになりますね。
また、チェンバロは鍵盤が二段や三段になっているものが多いように思います。
このチェンバロ、貴族たちの間で愛されていました。楽器でありつつ芸術品だったため、装飾の美しさも大変重要視されてました
この夏、はベルギーに行き、ブリュッセルの楽器博物館に行ってきました。
その所蔵品の中で鍵盤楽器の数の多さにはびっくりしました
数フロアにわたってたくさんの鍵盤楽器が展示されていました。
装飾が美しいチェンバロも沢山展示されていました
番外編:こちらはチェンバロと同時代の楽器で、ピアノの先祖となるクラヴィコードです
番外編:こんな変わった形の鍵盤楽器も展示されていました。
貴族の宝物だったからこそ状態良く保管され、現在でもたくさんのチェンバロが残っているようです。
チェンバロの音色に浸ってみたい!という方は是非12/20のチェンバロリサイタルにお越しください!
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古楽最前線!Vol.4 バッハとそれ以前の時代/アンドレアス・シュタイアー
2018年12月20日(木)19:00開演 ※18:00~プレ・トーク開催
公演の詳細についてはリンク先をご覧ください⇒http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=1699&y=2018&m=12
チケットのご購入はいずみホールチケットセンター(06-6944-1188、10:00~17:30日祝休み)や、座席も選べて24時間受付のオンラインチケットサービスをご利用ください。