「矢口餅」は鎌倉殿の振舞い菓子 | 茶道の周辺あれこれを 横浜

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夕茜の茶事暦
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いきなりですが、↓下は虎屋が復元した矢口餅(やぐちもち)です。

 

 

画像はネットからお借りしました。

 

 

流れ星

昨日の稽古では、鎌倉豊島屋の「矢口餅」を主菓子として使用しました。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に因んで販売されたお菓子です。

 

 流れ星商品説明

頼朝の時代に武家の男子が狩りで初めて獲物を仕留めた際の儀式で振る舞われた菓子をモチーフにして、黒赤白の餡を柔らかい求肥で包んで三段に重ねました

 

↓上からみるとサイズが分かりませんが三段重なっていてかなり大きいです。

 

 

黒は漉し餡、赤はとてもあっさりした漉し餡、白は白小豆つぶし餡でした。

 
 
見た目もそうですが、食べてもボリュームがありました。計90gありました。通常使用している主菓子は40gですから、倍以上です。でもちゃんと美味しいのです。
 
矢口餅は大きさがご馳走なのですね。日曜日も頂きましょう。
 
流れ星
虎屋文庫によると
 
鎌倉幕府初代将軍源頼朝の嫡男頼家が、1193年、鹿を射止めると、頼朝は狩りを中断して矢口の神事を行ったそうです。
矢口の神事は武家の男子が初めて狩りで獲物を仕留めた事を祝う儀式で、後継者のお披露目になるそうです。
三色の餅は武芸に秀でた御家人が頼朝、頼家の前で食すそうです。このような儀式は室町時代まで続いたそうですよ。
 
流れ星
頼朝の時代の矢口餅のサイズは24cm×9cm×3cm。三色ずつ計9枚用意されたそうです。御家人は完食したんでしょうか?