今から約30年前、20代後半の頃、アワビ（のそっくりさん）で大変な目に遭ったことがあります。
そのアワビ（のそっくりさん）は、父が披露宴でいただいてきた引き出物。
日曜日に実家に顔を出したとき、ちょうど披露宴から帰ってきた父が私にくれたものなので、古くなっていたということは決してありません。
その日の夕飯に食べようと思い、さとるさんに見せると、本能的にアヤシイと思ったのかどうか知りませんが、
｢いらない
｣
という返事。
｢ええーっ、これで夕飯にしようと思ったのに
。｣
と言うと、
｢卵かけご飯でいい｣
｢ええーっ。アワビだよ、アワビ
｣
確か、そんな会話が繰り広げられたと記憶しています。
卵かけご飯ではなく納豆ご飯だったかもしれませんが、いずれ、さとるさんはアワビ（のそっくりさん）をひとくちも食べず、私ひとりだけで食べました
期待したほどおいしいわけではありませんでした。
そして、夕食の片付けを済ませ、職場から持ち帰っていた仕事のためワープロをカタカタ打っていると、何となく心臓がどきどき、息がヒューヒュー。
当時は喘息持ちだったので、
『あれ、なんかおかしいな。喘息？気のせいかな｡』
と思っているうちに、動悸が激しくなり、襲ってきたのが猛烈なかゆみ。
手でかいてもどうにもならず、スポンジで太ももやふくらはぎをごしごし擦ったのを覚えています。
この辺りで、2階にいたさとるさんにSOS
いつの間にか私の顔は2倍くらいに真っ赤に腫れていました。
鏡で見ると目は埋没し、お岩さん状態
全身に蕁麻疹が
ただ事ではないと思い、すぐに救急外来へ。
あらかじめさとるさんが電話をしていたので、すぐに受け入れてくださいました。
病院のベッドで横になり、点滴だったか注射だったか忘れてしまいましたが処置してもらうと、すーっと動悸やかゆみが一気にひいていくのが分かりました。
その瞬間の気持ちよさは、たまりませんでした
おそらく、アワビ（のそっくりさん）によるアナフィラキシーだったと思います。
帰宅してから袋の表示を確かめてみると、外国産の貝だったと判明。
記憶は定かではありませんが、多分、チリアワビかロコス貝だったのだと思います。
それまで何度かアワビを食べたことがあったように思うのですが、そのような症状は初めて。
このときから約30年間、アワビのステーキや刺身、肝和えなど一切食べていません。
とってもおいしそうなのですが
また、この数年後、生ガキにあたり、猛烈な腹痛･嘔吐など一連の症状に苦しみ抜きました
それ以来、大好きだったカキは、どんなに小さく火が通ったものでも恐怖で食べられなくなりました
ちなみに、このとき生牡蠣を一緒に食べたさとるさんはぴんぴんしていました
さらに、その後、ホタテの刺身でもあたりました
牡蠣のときほどではありませんでしたが、発熱し、なかなか苦しかった記憶があります。
お寿司のネタではエビと並んで好きだったホタテもNGに
ちなみに、一緒に食べた友人たちは無事でした。
このように、アワビ、カキ、ホタテで痛い目にあった私は、自分のことを『貝アレルギーかもしれない』と思うようになりました。
でも、同じ二枚貝のシジミのみそ汁やアサリのクラムチャウダー、ムール貝のワイン蒸しは平気。
また、巻き貝であるサザエの壺焼きも大丈夫。
どれも生食ではありませんが、アレルギーなら火を通しても症状が出るはずなので、実は貝アレルギーではないのかも🤔
実際どちらなのか確かめたいのですが、残念ながら今まで受けたアレルギー検査の項目にアワビやホタテなど貝類は入っていませんでした。
実は先日、通院中の耳鼻科でアレルゲン41項目の検査を受けたのですが、やはり貝類は無し。
（貝類に関係のありそうな甲殻類、魚類は陰性）
今では、貝と言えば、たまにシジミのみそ汁を飲んだり、外食したときにアサリが入っていたら食べたりする程度。
アワビ･カキ･ホタテをはじめ、生の貝類や目新しい貝は一切食べません。
貝類には、亜鉛、ビタミンB12など私に不足していそうな栄養が含まれているので残念
『もしかしたら、私がアナフィラキシーを起こしたのは外国産の偽アワビなので、国産の本物のアワビなら大丈夫かも。』
『カキやホタテは、単なる食あたりやノロウィルスで、アレルギーではないのかも｡』
『アワビやホタテのアレルギーを調べられたらいいなあ（カキは怖くて食べたいとは全く思わないので除外）｡』
などと思うところもありますが、貝類のアレルギー検査は、少し特別のよう。
費用がどのくらいかかるのか分からないので止めておきます
同じ豆ということで、節分に煮ようかと思います