2022年6月、肺腺癌の手術日から1か月足らずで、再び、同じ個室病棟に入院しました 。


病名は「左急性腎盂腎炎」。


すぐに抗菌薬の点滴治療が始まりましたが、熱は40℃、ひどいだるさで食欲は全くなし。


そして、よろよろトイレに行くと真っ赤な血尿で心が折れるという、とにかく辛い状態が続きました(毎回の尿量を記録しなければいけないため、嫌でもしっかり見なければいけないのです)。


1つめの抗菌薬は全く効かず、CRPは11で高止まり。


「普通なら、これで炎症が治まるはずなんだけどなあ。」

という医師の言葉に、不安がかき立てられる私。


2つめの抗菌薬がようやく効き始めて熱が下がり始めたのは入院4日目でした。


こんなに大変だったのは、単に膀胱炎が悪化して腎盂腎炎になったのではなく、腎臓にあった結石が尿管の上の方に落ちてきたせいでした。


何度も車椅子に乗せられて外来にエコー検査をしに行きましたが、なかなか結石は確認できなかったようです(肺腺癌の手術前にとったCTにうつっていなかったのかな?とちょっと疑問)。


私の結石は小さいため、手術はせずに、自然に排出されるのを期待して待つことになりました。


水分補給とカロリー補給の点滴が外れてからは、医師から言われた通り、1日2リットルの水をせっせと飲みました。


初めのうちは売店に行くのがきつくて、病棟の自販機から小さいペットボトルを買っていました。


回復してくると売店で2リットルのペットボトルを買い、1日1本飲みました(こんなに水を飲んだのは初めて)。


結局、10日間入院。


退院後も、経過観察でエコー検査や尿検査等をするため、9月末まで5回通院しました。


問題の結石は、8月中旬に無事排出されました。


便器に当たってカチーンと音がする、なんていうドラマみたいなことはなく、ただぽつんと浮いていました。


ミニ顕微鏡をネットで購入して観察すると(好奇心旺盛なタイプです)、ギザギザした形で、色は全く違いますが、水晶のよう。


『やっぱり石だなあ。これがあたったら痛いよなあ。』

としみじみ思いました。


成分分析の結果によると、私の結石は、シュウ酸カルシウム結石。


肺がんの経過観察になってから、おやつ代わりに1日10粒食べていたアーモンドは、すぐ止めました。


私のような腎結石も含めて、尿路結石の再発率は5年で約50%とのこと。


絶対に「再発しない方の50%」になりたいので、さらに食生活改善に励む私です。



〈入院・通院でかかった費用〉

病院への支払額 113880円

アメニティセット 2662円

ペットボトルの水 (自販機)2550円

水、のど飴、果物他(売店)5995円

本 990円

テレビカード 1000円

5回の外来診察(薬含む)11490円

 計 138567円